9月13日から21日に開催されている『東京2025 世界陸上』(TBS系)。16日には男子400メートルの準決勝で中島佑気ジョセフ選手(23)が44秒53を記録し、同組2着で決勝進出を果たした。日本勢の決勝進出は1991年東京大会の高野進氏(62)以来という快挙だが、これに対する織田裕二(57)の発言が、物議を醸すことに――。

 織田は1997年のアテネ大会から2022年のオレゴン大会まで、13大会連続で『世界陸上』(TBS系)のメインキャスターを担当。その後、出演はなかったが、今回、大会スペシャルアンバサダーとしてカムバック。開会式では、34年ぶりの東京開催であることにちなみ「私もついでに帰ってきちゃいました」と、コメントしていた。

 その織田は中島選手が決勝進出を果たした際に、

「奇跡ですよ! 絶対と言ってもいいくらい決勝に行けると思っていなかった。ごめんなさい。いけると思っていたジョセフ本人とみんなの応援のおかげかもしれない。あり得ない。ない、ない、ない! ああ、もう立ってられない。考えられない。頭真っ白、あり得ないことが起きたんだもん」

 と、大興奮でコメントした。

 ところが、決勝進出をつかみ取った中島選手についての、“奇跡”や“あり得ないことが起きた”という織田のコメントに一部の視聴者が憤慨。

《ずっと世界陸上見てるんだけど、かなりの確率で織田裕二のコメントにイラッとする。奇跡じゃなくて実力だよ!?》
《奇跡じゃねえよ選手の実力で勝ち取った決勝進出だよ》
《織田裕二マジで冷めるわ ないない、あり得ないとか数年間数十年間積み上げて準備してきた選手にたいしてリスペクトが全くない》

 と、厳しい声が寄せられてしまった。

 一方で、織田が昔から『世界陸上』で多くの陸上選手たちをリスペクトしてきたこと、彼の陸上にかける情熱を知る『世陸』ファンからは織田を擁護する声も多数上がっていて、

《織田裕二さんへの批判ポストが多くて唖然としている 陸上オタクゆえに世界のレベルの高さを正確に把握している、だからこそその偉業を奇跡と表現しているんだろ、なぜ理解できない?》
《織田裕二さんを叩いたりうるさい言ったりするの彼より世界陸上を長く見守ってきた人だけが許されるのでは 400mの「ないないない」「奇跡」は中島選手を侮辱してるわけでもなんでもなく彼が見てきた世陸の歴史と決勝進出の事実を照らし合わせての発言で あの人に陸上選手へのリスペクトがないわけない》
《世界陸上の織田裕二さんを見て、やはりしっかりと陸上見ていらっしゃるんだなと感じました。 中島選手が決勝行けたのは本当に奇跡に近いんですよね。予選で出した自己ベストでも、到底太刀打ちできるような相手ではない選手が大勢いる中で2着に入るのは、本当に奇跡としか言いようがないです》
《あの人は実況でも解説でもなくただの陸上大好きおじさんだから。ただ愛が強すぎるあまり、簡単に起こり得ない偉業を「ありえない」とか「奇跡」とか言うし、選手の悔しさもわかってるから「感動をありがとう」とは安易に言わないよ》

 といった、フォローする意見も多い。