■深い“コンビの絆”を感じる木梨憲武の言葉
2000年から年始に放送されてきた特番『スポーツ王』は石橋と木梨憲武(63)が、野球、サッカー、ゴルフ、卓球など、さまざまなスポーツのアスリートと対決するという内容で、今年1月2日の番組も世帯視聴率13.4%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)、個人視聴率8.9%と高視聴率を叩き出した。
「体を張る番組でもありますから、がんの治療中という石橋さんの体調面を考えると出演は難しいですよね。ただ、テレ朝としては木梨さん単独でも放送したいという意向のようなんです。
いつもとは少し形を変え、木梨さんが中心となってアスリートたちとゴルフや卓球などで対決する内容での放送を目指していると言われています。正月特番だけに豪華に、10月15日から「シーズン24」が始まる連続ドラマ『相棒』主演の水谷豊さん(73)の出演も計画されているようです。
ですが――木梨さんとの交渉に難航している、木梨さんがあまりいい顔をしていないのではないか、という話が聞こえてきているんです。
木梨さんはどういう流れで番組や企画が生まれたか、この番組、この仕事をやる意味は、といったことを大切にする方で、『スポーツ王』は“とんねるずの番組”、“貴明が不在のなか、俺1人でやるのは違うでしょ”と考えているのではないか、とささやかれていますね」(前出の制作会社ディレクター)
『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)から生まれた人気企画「博士と助手〜細かすぎて伝わらないモノマネ選手権〜」は『みなさんのおかげでした』終了後も特番『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』として継続しているが、木梨の出演はない。
「『細かすぎて』は石橋さん単独での出演となっていますが、やはり木梨さんは『細かすぎて』の成り立ちの経緯などを重視し、同企画だけを切り取って番組にすることに疑問を感じて出演を拒否したのではと言われていますね。『スポーツ王』も、“とんねるずの番組だから”とオファーを断わる可能性も十分にあると見られています。
やはり、そうした背景には強い“コンビの絆”があるのではないでしょうか。木梨さんが、石橋さんの病室に見舞いに行ったことも明らかになっていますよね」(前同)
9月11日発売の『FRIDAY』(講談社)のインタビューに応じた木梨は、石橋の長女で俳優の石橋穂乃香(36)に連絡を取って見舞いに行ったと告白。病室で再会したときには《治すしかないでしょ。治ったら東京ドームね》と声をかけたという。
「『みなさんのおかげでした』終了後、コンビのレギュラー番組はなくなってしまいましたが2人の絆は変わっていない。木梨さんは、石橋さんに《治すしかないでしょ。治ったら東京ドームね》程度しか言葉をかけなかったといいます。短い言葉でも想いは伝わる――そこからも両者の深い関係性は伝わってきますよね。
『スポーツ王』も“1人でやるのは違う”と木梨さんが考えても不思議ではないですよね。高視聴率が取れる番組なだけに、テレ朝は交渉を続けるでしょうが、今回は実現は厳しいかもしれませんね」(同)
来年の『スポーツ王』は“1回休み”ということになるのだろうか……石橋の復帰とともに、人気番組の今後にも注目が集まる――。