King & Prince岸優太(27)主演の『すきすきワンワン!』(日本テレビ系)の第10話。とうとう炬太郎(岸優太)と天(浮所飛貴/20)の幸せな時間が終わってしまった。

 犬の記憶を失った天は雪井邸を去り、心にぽっかりと穴が開いてしまった炬太郎。だけど、天が残していた「犬としての気持ち」をつづった一冊の手帳には、炬太郎への愛があふれていた。涙が止まらない炬太郎が切なすぎて、こちらも涙が止まらなかった。これで炬太郎と会えなくなると思うと、寂しくて仕方がない。炬太郎の成長を、もっともっと見ていたかった。

■炬太郎とてんの愛おしい日々に泣く

 天の帰りを、玄関で出迎える炬太郎。これまでになく、天を大切に想う炬太郎に切なくなる。てんが記憶を失うその時まで一緒に楽しく笑って過ごそうと「やりたいことリスト」を作り、小さな思い出を積み重ねていく2人。炬太郎の膝に天が座って一緒にホラー映画を見たり、こたつ布団で仲良く眠る2人が本当にかわいらしい。

 そして、いつものように駅前のコロッケをそれぞれ食べ歩くのだが、少し違っていた。いつもは半分にして分け合って食べていたけど、この日は1人1個。2人が離れてしまうことを予感させた。

 直後、天は炬太郎の前から姿を消してしまうのだった。そのあっけなさが切なかった。だけど、天は炬太郎に想いをつづっていた。てんみたいに真っ白で、手触りの良さそうな手帳には、炬太郎への「ありがとう」と「大好き」がいっぱい詰まっていた。2人の楽しかった思い出のぜんぶが、愛おしい日々であり、幸せな時間だった。

 涙を流しながら読む炬太郎の悲しみと、天への想いに泣けてくる。そして、読み終わった手帳を大きな手で包み、長い指で優しく触れているのが、てんをなでているように見えてまた泣けた。

 もう、あの小さな幸せを感じる日々は戻らない。だけど、てんが教えてくれた、犬の気持ちが分かる仕事に就くため、猛勉強している炬太郎がいた。猫のエリザベスは、高校生だった炬太郎がこんなふうに勉強を頑張る姿を見て「頑張れ」って思っていたのだろうか。そして、ドッグトレーナーになって、てんによく似た真っ白の犬をトレーニングする炬太郎の姿に、明るい未来を感じたすてきなエンディングだった。