3月17日に公開スタートした、庵野秀明氏(62)が脚本・監督を務める『シン・仮面ライダー』。本作は1971年に藤岡弘、(77)主演でスタートした石ノ森章太郎原作の『仮面ライダー』生誕50周年記念のリブート作品として注目を集めている。

 同作には主演の池松壮亮(32)をはじめ豪華俳優陣が集結しているが、そのほとんどが公開してからも徹底的に存在を伏せられており、『シン・仮面ライダー』の公開からおよそ1週間後の3月23日に、ようやくキャスト情報を公式が解禁したことでも話題を呼んだ。

 筆者は公開当日の最速上映(3月17日の18時)に足を運んだが、映画館がざわついたのは、竹野内豊(52)と斎藤工(41)の登場シーンだった。

 当時非公開だったキャスト陣で最初に登場したのは怪人“クモオーグ”を演じた大森南朋(51)だったが、大森は声だけの出演のため気付かない人も多かった。出演が伏せられていた顔出しの俳優で最初に登場したのが、“政府の男”を演じる竹野内と、“情報機関の男”を演じる斎藤だったのだ。常に2人1組で本郷(池松)たちを後方支援してくれる味方キャラである。

 竹野内と斎藤――。2人とも登場するだけで画面が引き締まる、強烈な存在感を放つ髭が似合うトップ俳優だが、映画館がざわついた理由は、彼らが今回で“3度目”の出演だからだ。

『シン・○○』というブランドが誕生したキッカケである、2016年公開の映画『シン・ゴジラ』、2022年公開の『シン・ウルトラマン』、そして、今回の『シン・仮面ライダー』。この3作に、竹野内と斎藤は皆勤賞で参加している。