■市役所にも聞くと

 9月23日、「こましょう」の公式Xは《【お願い】お店の前に、生花、お線香を置くのは絶対にやめてください》と前置きし、

《火災の恐れ、歩行者の妨げになります。 また、近隣の方のご迷惑にもなるので 絶対に置かないでください》

 と、お供えに関するお願いを発信した。

 店のその投稿には、

《気持ちはわかるけど供物を置きっぱなしにして迷惑かけてはいけない ましてや線香なんて常識外すぎる》
《当地民として、これは、おっしゃる通りです。絶対にやめてください。特に、お線香は火事のもと》
《なぜ悲しんでいる身内に 迷惑を掛けるのか? 亡くなった店主さんが望んで いないことをしてまでも 自分の思いを優先させるのか?》

 といった、同意の声が多く寄せられている。

 本サイトが、高崎市役所の建設部管理課に今回のようなケースについて問い合わせたところ、

「歩道に生花や線香などを置かれてしまうと、歩行者の妨げになってしまうので、そういったことはお認めできません」

 ということだった。

「著名な方が亡くなると、ゆかりの場所をファンが訪れて飲料や花、線香などを供える、というのはよく聞く話。志村けんさん(享年70)が亡くなった際には、出身地である東京の東村山駅前にある名所『志村けんの木』に、お供えが殺到したことがありました」(前出のスポーツ紙記者)

 志村さんの場合は、訃報が公表された2020年3月30日朝から『志村けんの木』の付近に献花などを行なう人が絶えず、同日午後に市が献花台を設置したが、

「献花だけでなく、すさまじい量の飲料やお菓子などをお供えする人もいたといいます。結果、行政などが対応する事態になったようです。

 今回の小松さんのお店でも、お供え物の処分は誰がやるんだ、という問題もある。お店としても、小松さんを悼む想いのこもったものを処分するのは……というところもあるでしょう。火災の危険性もありますし、やはり気持ちだけで、お供えはしないようにすべきですよね」(前同)

 故人を想うなら、店に迷惑をかけることはしてはいけないだろう――。