■安定感ある福原遥
福原遥(26)は、『明日はもっと、いい日になる』(フジテレビ系)で主演。同ドラマは児童相談所が舞台で、子どもだけでなく、その親までも救っていく姿を温かく描くハートフルヒューマンドラマ。福原は児童相談所へ出向することになった刑事・夏井翼を演じ、ベテラン児童福祉司・蔵田総介(林遣都/34)とバディを組む。
NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』で、花魁・誰袖を演じて新境地を開いた福原。『明日はもっと、いい日になる』は、これまで多かったコミカルで真面目な役どころだが、やはりこれが一番ハマっていた。おなじみの役柄だが「またこれ?」感がなく、常に新鮮さを感じさせるのは、福原ならではの魅力といえるだろう。
近年、恋愛ドラマの出演は少なかったが、23年公開の映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』では、戦時下にタイムスリップした女子高生の、特攻隊員との切ない恋心を表現して好評を得た。コミカルで真面目な路線はそのままに、恋愛要素を入れたお仕事系ロマコメがハマりそうだが、どうだろうか。次の出演作に期待したい。
10月から秋ドラマが始まるが、『終幕のロンド -もう二度と、会えないあなたに-』の八木莉可子(24)、『新東京水上警察』(ともにフジテレビ系)の山下美月(26)、『ぼくたちん家』(日本テレビ系)の白鳥玉季(15)など、期待の若手女優が多数、出演する。次は誰が大きな飛躍を見せてくれるだろうか。(ドラマライター・ヤマカワ)
■ドラマライター・ヤマカワ 編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。