セガは9月24日、都内で自社スタジオ『龍が如くスタジオ』の新作タイトル発表会を開催。シリーズ最新作となる『龍が如く 極3』、同時収録となる番外作品『龍が如く3外伝 Dark Ties』を発表したが、そのキャスティングに疑問の声が多数上がることになった――。

『龍が如く』シリーズは、極道やマフィアといった裏社会が舞台の人気シリーズ。近年ではフェイスキャプチャーにより、キャラによっては人気俳優が声だけでなく“顔出し”で登場することが、同作のセールスポイントの1つとなっている。

 今回発表された『龍が如く極3』は、2009年に発売された『龍が如く3』に大幅なアレンジを加えたフルリメイク作品。超重要人物・峯義孝役の中村獅童(53)が続投する一方で、主人公にほれ込む若手の極道・島袋力也の声優が藤原竜也(43)から笠松将(32)に変更されるなど、キャストの一部入れ替えがあった。

 なお、オリジナル版の発売当時は、まだ俳優も声のみの出演が基本だったため、峯や力也の顔も現実に存在しないゲーム独自の顔だった。今回、峯の顔はオリジナル版のままだが、力也の顔は演じる笠松の顔に変更された。

「多くのファンを驚かせたのは、芸人でYouTuberの宮迫博之さん(55)がオリジナル版から続投すると発表されたこと。そして、俳優の香川照之さん(59)が、新規キャストとして起用されたことです」(スポーツ紙記者)

 宮迫はオリジナル版と同様、スキンヘッドで大柄の極道・神田強役で声のみ出演。

 香川は、オリジナル版では高橋ジョージ(67)が演じた、「ハマの帝王」と呼ばれる極道・浜崎豪役で出演。顔のグラフィックも、香川の顔に変更となった。従来のフェイスキャプチャーとは違い、表情も香川が実際に演じて作られたという。制作総指揮の横山昌義氏は「香川さんの顔の表情の演技は誰にもまねできない」と称賛しているが――、

「宮迫さんと香川さんの名前は、Xでトレンド入り。2人とも演技派として知られているため期待の声は多いですね。

 ただ、2人とも“不祥事を起こしてテレビから消えた芸能人”というイメージが現在も強く、地上波に本格的には復帰できていない現状もあるため、“なぜ?”という疑問の声も多く寄せられています」(前同)

 宮迫は続編『龍が如く6』(2016年)に『龍が如く3』とは違う役で起用されるなど俳優としても人気があったが、19年の闇営業騒動で芸能界の表舞台から“退場”。以降は、YouTuberや実業家のような立ち位置が定着しつつある。そして『龍が如く』シリーズでも、『龍が如く3』で演じた神田が番外作品『維新!極』(23年)に登場した際には、声優の武虎(51)が宮迫に代わって演じた。

 一方で香川は、22年8月末、東京・銀座のクラブのホステスの女性に過剰なハラスメント行為を働いていたことが報じられ、金曜日MCを務めていた朝のニュース番組『THE TIME,』ほか、複数の映画やCMなどを降板。活動自粛を経て、現在は歌舞伎俳優・市川中車として歌舞伎の舞台を中心に活動している。今年4月期にWOWWOWドラマ『災』で主演を務めたが、地上波での新規の仕事はない状況と見られる。