今田美桜(28)がヒロインのNHK連続テレビ小説あんぱん』が9月26日に最終回を迎えるまで、あと2日。23日には次回作『ばけばけ』(29日スタート)のヒロイン・高石あかり(22)に今田がバトンを渡すセレモニーが開催され、“大人気の朝ドラ”が、いよいよフィナーレを迎えつつある。

『あんぱん』は国民的キャラクター「アンパンマン」の産みの親である漫画家・やなせたかしさんと小松暢(こまつ・のぶ)さん夫妻がモチーフ。今田が暢さんをモデルにしたヒロイン・朝田のぶを、北村匠海(27)がやなせさんをモデルにした柳井嵩を演じている。

 そして『ばけばけ』は、明治時代の作家・小泉八雲(パトリック・ラフカディオ・ハーン)の妻・小泉セツをモデルにした物語。原作はなくオリジナル脚本で、ヒロイン・松野トキ役を高石が務める。

「『あんぱん』には、豪華なキャスト陣たちの熱演、中盤のリアルな戦争の描写、そして国民的ヒーロー・アンパンマンなど、多くの“強み”がありましたよね。あと2話ですが、第25週(9月26日)までの全話平均視聴率は16.0%(関東地方/ビデオリサーチ調べ)。シナリオへの高い評価も含め、前期作品の『おむすび』とは比べ物にならないほどの“成功作”ということになりそうです」(テレビ誌編集者)

 橋本環奈(26)主演の朝ドラ『おむすび』(24年後期)は、平成元年生まれのヒロイン・米田結(橋本)が、どんなときでも自分らしさを大切にする“ギャル魂”を胸に、栄養士として人の心と未来を結んでいく平成青春グラフィティ。しかし、期間平均視聴率は13.1%で、ワースト記録を更新してしまった“低視聴率”朝ドラだった。

「『おむすび』には、具体的なモデルがいないこともあり最終的にも“何を描きたかったのかよく分からなかった”という声が多く寄せられましたね……。また、全体的に展開があまりにもダイジェスト気味だったり、2週ほど“主演不在”の異例回があるなど、橋本さんの多忙ぶりも影響したようなシナリオにも厳しい意見が多く上がりました」(前同)

 そんな、厳しい評価となった『おむすび』と大好評の『あんぱん』に続く朝ドラ『ばけばけ』。もちろん期待の声も多いが、『あんぱん』の大人気ぶりからの反動を不安視する声もある。

《次の朝ドラのばけばけの宣伝番組始まったけど、あんぱんがめっちゃよかっただけに、今度は大丈夫か若干不安になるな》
《「あんぱん」が面白くて「ばけばけ」にはまれるか果たして不安です》
《ばけばけの予告から受ける印象が、薄暗く地味で、あんぱんとの落差で、無理かも、と感じ始めている》

「不安点のひとつとして言われているのは、主演に若い高石さんを起用したこと。近年の朝ドラヒロインは、今田さんや橋本さんのように、映画、ドラマファン以外からの知名度も高く、CMなどにも多く出演している人気俳優が起用されてきました。2人と比べると、高石さんはまだ認知度が低いですよね」(同)

 高石は今年3本、昨年5本の映画に出演している若手実力派女優。映画ファンの間では知らない人がいない存在であり、2023年には『第15回TAMA映画賞 最優秀新進女優賞』を受賞。今年2月には、オーディション&エンタメ情報サイト『デビュー』が発表した『2025年ネクストブレイクランキング』でも1位を飾っている。

 しかし、映画ファン以外からの知名度はまだまだで、『ばけばけ』のヒロインを高石が務めると発表された際にはSNS上で「誰?」という声が飛び交った。