今田美桜(28)が主人公を演じるNHK連続テレビ小説あんぱん』の第129話が9月25日に放送された。26日の最終回を直前に控え、過去の登場人物が再登場するなど盛り上がりを見せたが、なんとここにきて主要キャラを巡る不穏すぎる描写があり、視聴者に激震が走った――。

『あんぱん』は国民的キャラクター「アンパンマン」の生みの親である漫画家・やなせたかしさんと小松暢(こまつ・のぶ)さん夫妻がモチーフ。今田が暢さんをモデルにしたヒロイン・朝田のぶを、北村匠海(27)がやなせさんをモデルにした柳井嵩を演じている。

【以下、『あんぱん』ネタバレを含みます】

 9月25日放送回は、アンパンマンのアニメ作品『それいけ!アンパンマン』(日本テレビ系)の第1話が放送された昭和63年(1988年)10月3日の場面から始まり、それにより嵩の仕事が忙しくなる様子が描かれた。

「最終回直前に視聴者をざわつかせたのは、のぶと、のぶの妹・蘭子(河合優実/24)の描写です。それは、史実にもつながってきそうな感じでして……。

 まず、史実での小松暢さんは、『アンパンマン』のアニメ化から2か月後に乳がんが発覚し手術を受けます。そして、約5年後の1993年11月22日に亡くなるんです。発覚した際に余命3か月と診断されたことを考えると、とても長く生きられたとも言えるのでしょうが……」(テレビ誌編集者)

 のぶは多忙な嵩を気遣い、体調を崩していることを秘密にしていた。25日放送回は、嵩が「ごめん、具合悪いの気がつかなくて、ホントにごめん。大丈夫?」と聞くと、のぶは「うん。手術したら、すぐ元気になるき」「嵩さんがついちゅうき、元気100倍や」と明るく返し、帰路に――という場面で終わった。

 同回では、のぶが、後にやなせスタジオ代表取締役を務める越尾正子さんがモデルと見られる女性・中尾星子(古川琴音/28)に、アンパンマンの今後を託すかのような描写もあった。

「のぶの今後は、史実同様の展開となりそうですよね……。そして、のぶだけでなく妹・蘭子にも死亡、“退場フラグ”が立ったと言われているんです。以前から蘭子には、脚本家、エッセイスト、小説家として活躍した向田邦子さんがモデルではないか、という声が多かったですが、最終回1話前の描写から、晩年の彼女との“シンクロ”が指摘されています」(前同)