■出演した海外作品、そして主演の2部作も厳しい結果に……

『TOUCH/タッチ』には、本木雅弘(59)など日本人キャストが多く起用されていて、Koki,は奈良橋陽子(78)演じる“被爆二世”の女性の若き日を演じた。

 そして、『TORNADO』のワールドプレミアや試写などを見た映画評論家は海外のレビューサイトでKoki,の演技に好意的な声を寄せているが、シナリオを酷評する声も少なくない。

「日本未公開の『TORNADE』は仕方ないとしても、『TOUCH/タッチ』は国内で上映後もほとんど話題にならずに終わりましたよね。

 “痛恨”と言えそうなのが、Koki,さん主演の2部作映画として公開された『女神降臨』。こちらは国内向けの映画で、興行収入は20億円が期待されていたともいいますが……」(前出の芸能プロ関係者)

 映画『女神降臨』は、韓国の同名漫画が原作。Koki,演じる外見にコンプレックスがある主人公が、メイクをマスターしたことをきっかけにモテモテの“女神”に変身するラブコメ映画で、今年3月20日に前編の『女神降臨 Before 高校デビュー編』、5月1日に後編の『女神降臨 After プロポーズ編』が公開された。

 同映画の製作幹事が日本テレビであることから、Koki,は『世界の果てまでイッテQ!』や『ぐるぐるナインティナイン』など、日テレのバラエティ番組で積極的にプロモーション活動を行なっていた。父・木村のモノマネをしたり、全力で体当たりロケに挑んだりと、振り切った姿は視聴者からも大好評。《好きになった》《応援したい》など、好感度も上昇したのだが――、

「肝心の映画は“大コケ”と報じられていますね。具体的な数字は発表されていませんが、前後編とも興収1億円に届かないとも報じられていて……。にわかには信じがたい数字ですが、事実『After』は、『週末観客動員数TOP10』にランク入りすることすらなかったですね」(前同)

 俳優として厳しい状況が続くKoki,だが、静香は娘のプロデュースを見直しているようだ。

「『女神降臨』は厳しい結果に終わったようですが、番宣に出まくった効果もあり、国内でのファンはかなり増えたと見られます。それを生かす狙いもあるのでしょう。俳優での海外路線は一旦止めて、日本にしっかりと軸足を置いて俳優業を行なうつもりだと聞こえてきています」(同)

 すでに出演内定が噂されている作品もあるという。

「超能力者たちがバトルロイヤルを繰り広げる”デスゲームもの”だと聞こえてきています。アニメ化もされた、人気コミックが原作の作品で、主演には20代後半の人気実力派俳優が内定していると言われていますね。おそらくKokiさんはヒロイン役を務めるのではないでしょうか」(同)

 Koki,は、アジア全域版アカデミー賞「第18回アジア・フィルム・アワード」の「AFA Rising Star Award(※アジア有望スター賞)」を、2月19日に授与している。日本人俳優が同賞を受賞したのは、2014年の栗山千明(40)以来2度目。

 スタイル抜群で英語はネイティブレベル、両親は日本芸能界のトップスターと、そのポテンシャルは間違いないはずのKoki,。話が持ち上がっている国内作品で、今度こそ俳優としての存在感を示せるか――。