俳優・高石あかり(22)が主演を務めるNHK連続テレビ小説『ばけばけ』の初回が、9月29日放送された。

『ばけばけ』は、日本の民話を『怪談』という名の文学作品へ昇華し世界へ広めた明治時代の小説家・小泉八雲(パトリック・ラフカディオ・ハーン)の妻・小泉セツをモデルにした物語。高石がヒロイン・松野トキを、トミー・バストウ(34)が、八雲がモデルのレフカダ・ヘブンを演じる。

 朝ドラでは、今田美桜(28)主演の前期作『あんぱん』(~9月24日)が大人気のまま有終の美を飾ったこともあり、次の『ばけばけ』にも期待する視聴者も多かったが、“前作と同じ”思わぬところにツッコミの声が相次いでしまったようだ――。

「初回は、トキ(高石)が夫・ヘブン(トミー・バストウ)に怪談『耳なし芳一』を聞かせる夜のシーンからスタート。ヘブンがトキの額にキスをする場面もあり、夫婦の仲睦まじい姿が描かれてからオープニングへ突入。そこから主人公の幼少期(福地美晴/10)が描かれる――という流れでした。

 物語はまだ始まったばかりですが、視聴者をざわつかせたのは、オープニング映像の内容です」(女性誌編集者)

『ばけばけ』のオープニング映像は、夫婦フォークデュオ・ハンバートハンバートによる主題歌『笑ったり転んだり』をバックに、トキとヘブンの仲睦まじい姿を切り取った“夫婦写真”が画面左側に、キャストやスタッフのクレジットが右側に次々と映し出される、というもの。従来の朝ドラとは違い映像は使われず、静止画のみで構成されている。

 朝ドラとしては斬新なオープニングには《斬新な様な手抜きの様な》といった意見もあるが、写真の良さもあり、好意的な声は多い。

《二人のスナップ写真で、旦那さんが写真でも奥さん見つめてるの多くて》
《完全に結婚式のエンディングというか前撮り写真すぎてボロボロ泣いてしまったんだけど》
《写真切り替えだけというシンプル構成でびっくりしたけどその雰囲気の柔らかさと曲のあたたかさがじわじわとしみてまだ何も知らないのに涙目になった 今後どうなるか楽しみ》

「公式の説明によれば、オープニングを静止画にした理由は“視聴者に想像の余地を与えたいから”とのこと。カメラマンは、ポスタービジュアルと同じく、講談社出版文化賞写真賞などを受賞した人気写真家・川島小鳥さんです。

 ただ、夫婦写真には好意的な声が多い一方で、キャストやスタッフのクレジット表記にツッコミの声が殺到してしまったんです」(前同)