元TOKIO・国分太一(51)のコンプライアンス違反による番組降板についての対応について、日本テレビが設置したガバナンス評価委員会は9月29日、最終意見書を公表した。
日テレは今年6月20日、国分に複数のコンプライアンス違反があったとして、レギュラー出演していた『ザ!鉄腕!DASH!!』を降板させると発表。国分は無期限活動休止となり、同25日にはTOKIOは解散、所属事務所の株式会社TOKIOは廃業した。
さらに国分は、TBSでMCを務めていた『世界くらべてみたら』も降板。自ら企画演出を担当していた『国分太一のTHE CRAFTSMEN』(BS10)とメインMCを務めていた『TOKIOテラス』(毎日放送)は終了した。
日テレは7月に国分の番組降板を巡る一連の対応に関し、専門家による意見・客観的な評価などを得るため、外部の有識者によって構成されるガバナンス評価委員会を設置。同局が国分のコンプライアンス違反を認識し、事実確認や調査を経て、降板を決定・公表するまでの対応についてさまざまな観点から検証、その結果が最終意見書として取りまとめられた。
意見書では、日テレが国分のコンプライアンス違反を5月27日に把握し、その翌日に弁護士に調査を依頼、そこから上層部による会議を重ねたうえで、対応を決めていった経緯が説明されている。そのうえで、今回の対応についての総括的評価として、
《コンプライアンス違反の当事者が人気の高い著名人であり、降板のインパクトが大きく、様々なハレーションも予想され、その番組からの降板が放送事業者としての日本テレビにとっても損失となる可能性がある一方、「公共の電波」による放送でのコンプライアンス違反者の出演を継続するわけにはいかず、早期の決着を図る必要があったため、非常に難易度の高い案件であったことからすれば、今回の対応は事案に即した適切なものであったと評価されてしかるべきである》
と、“適切であった”という結論となっている。国分のコンプライアンス違反の発覚は中居正広氏の問題をきっかけとした“フジテレビ騒動”の後だったこともあり、日テレでも徹底的に人権やプライバシーに配慮したなかで、調査が行なわれていたことがうかがえる。
「この意見書は、あくまで関係者の人権やプライバシーを守りつつ対応できたかどうかを検証・評価するもの。国分さんのコンプライアンス違反の具体的な内容については、一切触れられておらず、そこもまた関係者の人権保護を徹底した結果といえるでしょう」(民放キー局関係者)