高石あかり(22)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説『ばけばけ』の放送が、9月29日にスタートした。初回平均世帯視聴率は16.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、2025年度前期の『あんぱん』の初回平均世帯視聴率15.4%を超える上々の滑り出しを見せた。

 高石は『ばけばけ』では『怪談』などで知られる作家・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の妻・小泉セツをモデルとする松野トキを演じているが、

「第1話から高い演技力を垣間見せてくれて話題沸騰ですね。高石さんは、『ばけばけ』のオーディションに参加し、演技力で主演をもぎ取った実力派。

 7月末に公開された佐藤健さんがプロデューサーを務めるNetflixドラマ『グラスハート』でも、カリスマ歌姫役を完璧に演じ切っていたのが印象的です。NHKや民放局の番組の視聴が多い層にとってはまだそこまで認知されていない女優さんだからか、ネットでは“いったいあの子は誰!?”となっていますね」(テレビ誌編集者)

 宮崎県出身の高石は、2014年に開催されたエイベックス・グループ主催のキッズコンテスト『キラットエンタメチャレンジコンテスト2014』でナルミヤオンライン賞を受賞したことをきかけに芸能界入り。15年7月から16年1月にかけて開催された講談社主催のオーディション『ミスiD2016』に参加し、セミファイナリストになっている。

「ミスiDは、2012年から2021年まで開催されていたオーディションです。プロアマ問わず参加可能で、ダンスや歌、演技といった特定のスキルを審査するわけではなく、参加者の個性を重視するのが大きな特徴。アイドル、俳優、モデルなどという枠組みは関係なく、一般的なオーディションでは弾かれてしまいそうな経歴の持ち主にも等しくチャンスが与えられていました。

 初回のミスiD2013でグランプリを獲得した玉城ティナさんや、アメイジング ミスiD2021という賞を受賞し、後に“水曜日のカンパネラ”の2代目ボーカルとなった詩羽さんなどを輩出しています。ただし、同オーディションはいわゆる“スター”を発掘するためのオーディションではないため、受賞が必ずしも芸能界での成功に繋がるわけではないという側面もある。当時まだ目立った芸能活動をしていなかった高石さんにとって、ミスiDへの挑戦は良い経験になったはず」(アイドル誌ライター)