■アイドル時代の苦難も、地道な“ファンサ”

 その後、高石は2016年4月、エイベックスからのデビューを目指す男女混合のダンスボーカルユニット「α-X's」(アクロス)の初期メンバーに選出。グループはメンバーチェンジを経て18年3月まで活動するなか、高石は「あかり」という芸名で、主要メンバーとしてグループを支え続けた。当時を知る前出のアイドル誌ライターは語る。

「当時は同じくエイベックス所属の先輩グループであるAAAのツアーに帯同し、物販エリアやコンサート会場周辺で路上ライブを行なうのがα-X'sの主な活動でした。公式サイトではメンバー投票を行なっており、その結果からメジャーデビューするメンバーを選ぶというシステムだったものの、最終的にメジャーデビューには至っていません。なお高石さんは中間発表で1位、最終結果で3位という人気メンバーでした」

 α-X'sとして活動していた時期には“奇跡の一枚”と呼ばれる写真が話題になったこともある。

「高石さんは当時から現在に至るまで、同じX(当時はTwitter)のアカウントを使用しているんですが、α-X'sのメンバーだった17年6月に投稿した広島での路上ライブでの写真が”あまりにもかわいい”ということで、橋本環奈さんのようにメディアにも取り上げられました。

 この投稿をきっかけにフォロワーは1万人以上爆増。宣伝効果は絶大でした。いつも笑顔でファンサービスもかなり良く、訪れたファンに握手で応じたり、話しかけるなどしていましたね」(前同)

 しかし、当時は“アイドル戦国時代”と呼ばれる女性アイドルブームだったこともあり、男女混合のα-X'sは苦戦を強いられたという。

「高石さんはデビューを目指し、X(当時はツイッター)のフォロワーを増やすことを目標に、投稿ではキュートな写真を載せてファンの心をつかむなど、試行錯誤を続けていました。

 α-X'sとしてはなかなか結果が出なかったものの、後にINIとしてデビューする尾崎匠海さん(26)が在籍していたなど、後にスターとなる逸材を輩出したグループでした」(同)