■俳優を志したきっかけは、あのTBSドラマ

 育成ユニットであったα-X'sの活動終了後、高石はいよいよ俳優としての活動に軸足を置くこととなる。

 2020年には舞台『鬼滅の刃』の竈門禰󠄀豆子役に抜擢されるなど、徐々に活躍の場を広げるなか、知名度を一気に高めるきっかけとなったのが、21年公開の映画『ベイビーわるきゅーれ』だ。同作は、現在までに劇場版映画3本が公開されているほか連続ドラマ版も放送される人気シリーズ。高石は、黒髪ロングの女子高生の殺し屋・杉本ちさとを演じて一躍、映画界の注目の的に。

 ダンスボーカルユニットのメンバーとしての“奇跡の一枚”を経て、朝ドラヒロインの座に駆け上った高石。そんな彼女は、もともと俳優志望だったそう。芸能プロ関係者が振り返る。

「中学生時代は地元・宮崎と東京を往復して活動を続け、高校生でひとり上京してきました。保育園時代にドラマ『花より男子』(TBS系)を見て、主演の井上真央さん(38)に憧れ、俳優への道を志したといいます。

 一方で、幼少期からダンススクールに通っていた高石さんはエイベックスのオーディションを受けたことでユニット活動もしていくわけですが、先輩にあたるAAAの伊藤千晃さん(38)が“目標で憧れ”と公言していた時期も。女優を目指しながらも、一度アーティストとしても活動した経験は、今後の女優人生にとって大きな糧となったのでは」

 その透明感を武器に、今後ますます飛躍することとなりそうだ。