福原遥(24)主演のNHK朝ドラ『舞いあがれ!』の最終盤は、ヒロインの夫・貴司の苦悩の展開で、演じる赤楚衛二(29)の独壇場となっていた。

 3月27日から放送されている、最終週・第26週「私たちの翼」の舞台は2020年。1月、舞(福原遥)は、短歌が詠めずに苦悩する貴司(赤楚衛二)を、パリにいる八木(又吉直樹/42)のもとへ送り出す。一方、東大阪に残った舞は、空飛ぶクルマの有人フライトを目指すことに。

 舞は空飛ぶクルマを開発するアビキルの刈谷(高杉真宙/26)と玉本(細川岳/30)ら、元“なにわバードマン”の仲間たちとともに開発に取り組んでいたが、4月に世界的なパンデミックにより緊急事態宣言が発令。貴司はロックダウンしたパリから戻れなくなり……という展開。

 前週から物語のメインは、空を飛ぶ自動車の開発だった。また、それに並行して、奮闘する舞を見守りながら、スランプ状態に陥っている貴司の姿も描かれていた。朝ドラではヒロインのサポートにまわることが多い夫役だが、もがき苦しむ赤楚の演技は圧巻で、こちらが主役に見えることもあった。

 同じように夫役が苦しむ朝ドラといえば、19年後期放送の『スカーレット』の八郎(松下洸平/36)だ。そのときも八郎沼に落ちる人が急増したが、今回の貴司もそれに負けない沼っぷり。ツイッター上では、「慈愛や苦悩を黒目がちな眼で雄弁に語る赤楚くん。もう赤楚沼から戻れない」などと、赤楚の演技が好評だ。