桜田ひより(22)と佐野勇斗(27)がダブル主演する連続ドラマ『ESCAPE それは誘拐のはずだった』(日本テレビ系/水曜よる10時)が、10月8日にスタートする。出だしからつまづきそうな予感もするが……意外な健闘をするかもしれない。

 同ドラマは、大企業の社長令嬢・八神結以(桜田)が、前科モノの青年・林田大介(佐野)に誘拐されるも、人質のはずの結以が「私と一緒に逃げて!」と言い出したことで、2人の奇妙な逃避行が始まり、日本中が注目する逃亡劇へとエスカレートしていくノンストップヒューマンサスペンス。

 桜田、佐野ともに、20代ながらも俳優としてのキャリアは十分。脇を固める富田靖子(56)、北村一輝(56)、志田未来(32)、松尾諭(49)らも演技派揃い。脚本は『放課後カルテ』(日本テレビ系)のひかわかよ氏。加藤千尋(32/元BiSH セントチヒロ・チッチ)とINI・高塚大夢(26)を起用しての、YouTubeとの連動も仕掛けてと、この段階では期待させる。

 しかし、水曜ドラマは不調が続いている。25年春の改編で“土ドラ9”枠が廃止され、代わりに同枠が復活したのだが、4月期の『恋の闇』は平均世帯視聴率(ビデオリサーチ調べ/関東地区)が4%台、7月期の『ちはやふる-めぐり-』は3%台に撃沈。ここまで惨敗が続いてしまうと、この枠の視聴習慣がつかない。