高石あかり(22)が主演を務めるNHK連続テレビ小説『ばけばけ』。9月29日にスタートした同作はコミカルな会話劇が良くも悪くも話題となっているほか、主人公の母親役の池脇千鶴(43)のビジュアルと圧巻の演技力が、大きな注目を集めている――。
【以下、『ばけばけ』ネタバレを含みます】
『ばけばけ』は、日本の民話を『怪談』という文学作品へ昇華し世界に広めた明治の小説家・小泉八雲(パトリック・ラフカディオ・ハーン)の妻・小泉セツをモデルにした物語。高石がヒロイン・松野トキを、トミー・バストウ(34)が、八雲がモデルのレフカダ・ヘブンを、池脇が、トキの母・フミを演じる。
第2週(10月6日~10日)では、松野家が父・司之介(岡部たかし/53)の事業失敗による多額の借金を抱えていることから、トキが“婿を迎えて働き手を増やしてはどうか”と提案。そして、お見合いを行なうも――というストーリーが展開されている。
「『ばけばけ』は、NHK大阪の制作で演出はコメディ色が強め。本筋の重いシナリオとのバランスを意識しているのでしょうが、登場人物があえて低いトーンで厳しいツッコミを入れたり、軽妙でコミカルな会話劇が繰り広げられたりするのですが、それに対して、一部の視聴者からは“聞き取りづらい”と不満の声が出ています」(女性誌編集者)
たとえば、10月8日放送回では、トキがお見合いを終えた日の夕方、お相手からすぐに返事が届き、フミ(池脇)が「今日は疲れたけど感慨深い一日だったわ」と話し、自分が司之介(岡部)とお見合いした思い出話をするなど、和やかな雰囲気に。
いかにもトキのお見合いが成功したかのような空気だったが、実際には破談になっていたことを司之介に告げられるとトキはパニックに。トキは「えっ今何か自分たちのお見合いの話とか感慨深い一日だったとか、何かいい話ばっかして……えっ何か……えっ何か集大成っていうか大団円って言うか」と、早口でまくし立て、フミに「ごめんね。あの、少しでも座を和ませようとしたら思いのほか座が和み過ぎちゃったがね……」と謝罪される、という場面があった。
リアルな演技だと評価する声も多いが、
《現代調の台詞回しと早口で聞き取りづらく、期待度一気に降下》
《確かに池脇千鶴さん演じるお母さんのセリフが声質、スピード共に聞き取りやすいのに比べて、主人公が早口で聞き取りづらい時ある…》
《何と言うか・・・、昔の人ってこんなに早口なの?と、思うほど、セリフ回しが早くて聞き取れない私は加齢?》
といった、“聞き取りづらい”という声も少なくない。
「そうした厳しい声もある『ばけばけ』ですが、現時点では俳優陣の演技の素晴らしさ、明治時代の雰囲気をしっかりと出している薄暗い照明などの演出面ほか、全体的には評判の良い朝ドラという感じです。そして、主演である高石さんと並んで特に注目を集めているのが、母親役の池脇さん。出演発表時から衝撃的なビジュアルが話題となっていましたよね」(前同)