俳優の佐野勇斗(27)と桜田ひより(22)がダブル主演を務める日本テレビ系火曜ドラマ『ESCAPE それは誘拐のはずだった』(夜10時~)の第1話が10月8日、放送された。
同ドラマを巡っては、前時間帯の人気バラエティ番組『上田と女が吠える夜』と初回の放送枠を“抱き合わせ”にする手法が物議を醸していた。ドラマファンからは“録画しにくい”などと不満の声も多く上がっていたのだが、放送後にはドラマ本編内での“演出”にツッコミが殺到することになった――。
『ESCAPE』は、大企業の社長令嬢・八神結以(桜田)が、前科モノの青年・林田大介(佐野)に誘拐されるも、人質のはずの結以が「私と一緒に逃げて!」と言い出したことで、2人の奇妙な逃避行が始まり、日本中が注目する逃亡劇へとエスカレートしていく――というオリジナルのノンストップヒューマンサスペンス。
「視聴者の間では、ハラハラドキドキのシナリオや、佐野さんや桜田さんら俳優陣の演技は好評ですね。
ただ、それ以上に大きな話題となっているのが“サイドテロップ”。地上波放送版では、エンディングなど一部シーンを除き、画面右上にドラマ名とアオリ文がずっと表示されていて、これが視聴者の間で大不評なんですよね。まるで、同局の人気バラエティ『世界仰天ニュース』などのバラエティ番組内での再現ドラマみたいでして……。
なお、見逃し配信・TVerではサイドテロップのないバージョンが配信されています」(女性誌編集者)
連続ドラマ『ESCAPE』の初回放送中、画面右上には、
《謎が謎を呼ぶ! 人質と誘拐犯の逃走劇!!
「ESCAPE それは誘拐のはずだった」》
という、2行のテロップが表示されていたが、これにツッコミが殺到。
《テロップ入ってるんだけど、あれなに?世界仰天ニュースの再現ドラマみたいなやつ···視聴者ドラマの世界に没入できなくないか?》
《右上のテロップ何クールか前から日テレの深夜ドラマについてたんだけどGP帯もつきだしたんだ》
《ずっとこんな感じでテロップあるの意味不すぎる。バラエティとの録画抱き合わせもそうだし、日テレはこのドラマをどうしたいん?》
《ESCAPEずっと画面右上にテロップあって再現ドラマ感すごい》
といった、“再現ドラマみたい”だという声が多く寄せられることに。
視聴者の声にもあるように、日テレでは深夜ドラマでも右上にテロップがついていることがあり、現在放送中の『そこから先は地獄』(火曜深夜0時24~)では右上にタイトルと話数が表記されている。
こういったテロップには以前から“邪魔”という声も少なくないが、なぜ日テレはGP帯ドラマの『ESCAPE』でこのような手法を用いたのか――ドラマ制作会社関係者はこう話す。
「まず最初に、『ESCAPE』の放送枠である水曜10時台は、若年層に絶大な人気を誇るバラエティ番組『水曜日のダウンタウン』(TBS系)が裏で放送していることもあり、以前から何をやっても全く数字が取れない放送枠なんです。だから、新たな試みにチャレンジしている、というところはありそうです。
先の7月期に放送された日テレドラマ『ちはやふる―めぐり―』も、最後まで数字が振るわなかったですね」