■騒動について、エドウインとリーバイスに問い合わせると…
同企画は2019年5月から6月、エドウインの公式インスタグラムにて、江口氏の手掛けたデニムを履いた女性のイラストを公開したもの。これらのイラストは2020年3月にTシャツとなって7種類が発売、さらに一部は同年7月には新型コロナウイルス対策支援としてチャリティーTシャツが発売されると即完売するなど人気を博した。ファッション誌編集者が解説する。
「話題になっているのは、江口さんが描き下ろしたというボーダーのシャツにデニム姿の女性が椅子に座っているイラストです。これが『non-no』に掲載された杏さんの写真とあまりにもそっくり。シャツの柄やデニムの形、シワの入り方に至るまで、トレースしたのではないかと指摘されています。
競合メーカーとも言えるブランドのジーンズを履いた写真をトレースするのはいかがなものか、といった声が多数上がっていますね。特に昔からのファンは“もう(江口氏イラストの)Tシャツ着れない…”と言葉を失っています」
この騒動についてエドウイン、リーバイスはそれぞれどのような見解を持っているのか。
エドウインの広報は、デニムの件を含め、一連の江口寿史氏の“トレパク疑惑”騒動については「把握している」としたものの、「社としてのコメントは一切控えます」とのこと。一方のリーバイスは期日までに回答が得られなかった。
大御所ゆえに著作も多く、ネット上では“検証”が続くなか、江口氏は『毎日新聞』の取材に対し「自分の言葉での説明はもちろんするつもりですのでお待ちください」とコメント。現在は企業対応に追われつつ、著作権、肖像権について弁護士と精査することになっているという。江口氏の説明に関心が集まる。