浅草キッドの玉袋筋太郎が、“昭和オヤジ”としての矜持とユーモアを胸に、同世代にエールを送る人生コラム。ともに令和を生き抜く、イケてる“老Guy”を目指そう。
「玉ちゃん、『町中華で飲ろうぜ』(TBS系)、たまに見てます」とか「たまにラジオの『えんがわ』聞きます」という報告をする人たちがいるんだけど、「たまに」は余計だと思うんだよね。
もちろん、見てくれていることや聞いてくれることは本当にありがたいんだ。なので、そう言われたら、「毎回見てくださいよ!」と言うように心がけている。
なぜ「たまに」と言うのかを考えちゃうんだよね。
俺が玉袋だからシャレのつもりで? それとも本当に、たまにしか見ないから正直に言ってる?
たまにしか見ないのが事実だとしても、嘘も方便じゃん。「見てますよ」「聞いてますよ」でいいのに。
初見の俺に、そんな発言するとしたら、その人はふだんも、いろんな人にそういう発言をしてるはずだよ。すごく、もったいないね。
こんな感じの気遣いを自然にできる人とできない人って、いるわけよ。
贈り物をするときには、「つまらないものですが……」と言うわけじゃない。「これ、素晴らしいものなんです!」って渡す人なんか、いないんだから。