阪神タイガースのレジェンド、“ナニワの春団治”こと川藤幸三が猛虎愛を語り尽くす熱血コラム。OB目線の激励から時には喝も……熱き魂が炸裂する!
デュプランティスとデュプランティエ。
なんとも紛らわしい名前やな。スポーツファンなら、もうお分かりやろう。そう、デュプランティスは世界陸上で棒高跳びの世界新記録をマークしたアルマンド・デュプランティス。デュプランティエはタイガースの助っ人外国人、ジョン・デュプランティエのことや。
どっちも、滑舌の良くないワシからしたら、舌を噛みそうな名前やで。
それにしても世界陸上のデュプランティスの活躍から、タイガースのデュプランティエを連想した野球ファンは、ぎょうさんいたらしい。嬉しいやないか。
今シーズン、タイガースは序盤から飛び出し、そのままゴールしたわけやけど、前半戦の投手陣の立役者は、文句なしにデュプランティエやった。これは誰もが認めるところや。
8月9日のヤクルト戦を最後に、体調不良で離脱するまでの成績が6勝3敗、防御率1.39。しかも完封が2つある。90イニングを投げて、与四球が20、奪三振113やから、コントロールが良くて、ここぞという場面で三振も奪える。好投手の証明や。
シーズン通して投げてたら、沢村賞の有力候補になったかもしれんな。