■本わさびよりも生わさびのほうが辛い理由

 一方の『生わさび』のチューブは、本わさびの約1.5倍辛いとも言われる西洋わさびが配合されているという。

「ヨーロッパ原産の西洋わさびの特徴は力強い辛み。弊社商品の『おろし生わさび』は、『本わさび使用』に該当し、本わさびの構成比は50%以上。本わさびの爽やかな風味に心地よい辛みをバランスよく楽しむことができます」

 ちなみにこの西洋わさびは『ホースラディッシュ』や『山わさび』とも呼ばれ、日本では北海道を中心に国内の寒冷な地域でも栽培されているという。

「比較的寒い土地の山に生えるわさびで、北海道ではご当地素材として定着しています。ごはんの上にのせてしょうゆをかけて食べるなど、独自の食べ方が根付いているんですよ」

 本わさび本来の香りが楽しめる『本わさび』と、西洋わさびの辛さが際立つ生わさび』チューブ。両者とも寿司や刺身との相性はバッチリ。好みで選ぶのもアリだが、辛みの強い生わさびは、料理の隠し味にも汎用性が高いという。

「『おろし生わさび』のパッケージにも表示していますが、生わさびはドレッシングやマヨネーズ、ソースなどに調味料として使うのもオススメおすすめですよ」

 普段何気なく使っていたわさびチューブ。原料や味わいの違いを知った今、料理や気分に合わせて使い分けてみれば、秋の食卓をさらにおいしく楽しめるに違いない。