芸能界を知り尽くす山田邦子が、昭和・平成・令和のあの人との思い出”を語るコラム。ゆかりのある芸能人との裏話や舞台裏を通じて、芸能界の今昔を浮き彫りにする。
川中美幸さんは、とても仲良くさせていただいている先輩です。美幸さんのほうがデビューは早いけど、『ふたり酒』がヒットした頃に私がテレビに出るようになったので、売れたタイミングが一緒なんです。当時はバラエティ番組に私が出ていて、チャンネルを回すと歌番組に美幸さんが出ている、という状態でした。
「邦子は最近、着物で演歌を歌ってるんだな」
親戚にはそう勘違いされていましたけど(笑)、私と美幸さんの顔がよほど似ていたみたい。美幸さんの楽屋を訪ねて、そんな話をしたことを覚えています。
「いつかデュエットできたら、いいわね」なんて話していたら、なんと40年後に実現しました。
美幸さん、いい人でね。私がバリ旅行で、50円で買った、かごバッグを持っていたら、「これ、かわいいわね〜」と言ってくれて。
「そんなに褒めてくれるなら」と、中をキレイにしてバッグを差し上げたら、「いいの〜!? こんないい物」ととても喜んでくれて。
次に美幸さんに会うと、なんと加湿器をいただいたんです! わらしべ長者よ(笑)。