■西堀が体験した恐怖
西堀 機会があったら読んでみようかな。でも、この年になると、お化けよりも現実のほうが怖いからな。
滝沢 元も子もないこと言うな(笑)。
西堀 昔、『ダチョウ倶楽部』の上島さんと一緒に、映画のロケで地方のホテルに泊まったんだよ。
滝沢 そこで幽霊を見た?
西堀 いや。そこのホテルが、朝食はごはんとみそ汁と生卵のみ。壁はボロくて照明は薄暗くて、怖くてね。
滝沢 安いホテルなだけ!
西堀 映画の予算がなかったのかな。撮影も、近くの村の人を呼んで、エキストラとして出演してもらったんだよ。映画は完成後に映画祭に出品したけど、そのまま何の連絡もない……。
滝沢 村の人は驚いただろうな。「あの撮影は、いったい何だったんだ」って。
西堀 不思議だし、怖かったと思うよ。モキュメンタリーだよ。
滝沢 全然、違うよ!
西堀 あと、昔、ラジオ局の文化放送って、四谷にあったけど、幽霊が出るって有名だったよな。
滝沢 ラジオ日本にも、そんな話があった。「おばけブースからお届けします」なんて、冗談で言ったり。
西堀 でも、一番怖かったのが、大人4人も座れない、ギュウギュウのブース。
滝沢 話していると、酸欠で死にそうになるんだよな。
西堀 ゲストのアイドルが、それに引いてるんだよな。こんな近くにおじさんと、座るのって(笑)。
滝沢 若い子にとっては、一番の恐怖だよ。
西堀 別の話に化けてきたから、今週はこのへんで。
マシンガンズ
西堀亮と滝沢秀一からなるお笑いコンビ。東京都豊島区が主催するユーモア講座で出会い、1998年にコンビ結成。世間への不満などを2人でぶちまける「キレ漫才」を武器にテレビやライブシーンで活躍。2023年に開催された芸歴16年以上の漫才師を対象にした賞レース『THE SECOND~漫才トーナメント~』では準優勝に輝き、ブレイク中。