■今年の『紅白』の“目玉”は「嵐と中森明菜」か

 Xには、

《嵐くんは紅白なんて出ずにメンバーでイチャイチャしながら生配信してください》
《お願いだから嵐出ないで 紅白なんて出なくていい ファンと過ごしてほしい》
《紅白なんぞ出なくてよいからカウコンやってほしー 嵐紅白出なくて良いからね》

 と『紅白』に出なくていいという声が少なくない一方、

《嵐は紅白出るのかな…?》
《今年の紅白お願いだから嵐出て お願いします》
《正直、嵐の地上波復帰のきっかけとしては紅白ってぴったりの場所だから出る可能性はあるよなー》

 など、出てほしい、出るのではないかと期待するコメントも寄せられている。

 前出のレコード会社関係者はこう話す。

「最盛期には300万人以上いたとされる嵐のFC会員の数が、4年間の活動休止中に減少したといいます。5人での稼働がないなかで会費を払い続けるのはたしかに負担ですからね。そのため、FC会員をやめてしまった人、FC会員以外の多くの人にも“最後の『紅白』での雄姿”を見てもらうために出るのではないか、と言われていると。

 また、26年5月末をもって嵐が活動を終えることはたくさんの人が知っていますが、それをより強く伝えるため、年明けからの5か月間、ラストに向けて勢いをつけるためにも『紅白』に出場する可能性が浮上しているといいます。

 5人のメンバーは“ファンに向けて活動したい”という思いが強いのでしょうが、先のような理由を周囲が嵐メンバーに伝え、“やはり『紅白』に出たほうがいいのでは”と話していると聞こえてきています。ただ、最後に決断するのは5人。5人の総意で“出るか、出ないか”は決まりますよね。ただ、当初は“絶対に出ないだろう”と言われていたのが、状況が変わりつつあると関係者の間では話されていますね」

 嵐の『紅白』出場可能性について、芸能評論家の三杉武氏はこう分析する。

「今年はNHK放送開始100年ですし、例年以上に『紅白』を盛り上げたいところでしょう。『紅白』サイドは嵐と中森明菜さん(60)を目玉の1つにしたいと考えているはずで、熱烈オファーを出していることは間違いない。10月からは『NHKネット配信』のネット受信料という新しい契約も始まりましたし、同局は視聴者からも厳しく見られている。そういった意味でも『紅白』の人選も視聴者に納得感のあるものにする必要もありますしね。

 嵐は5月に再始動を発表しましたが、夏の音楽特番も含め、5人そろってテレビ番組にも出ていない。そんな嵐がより多くの人に、最後に向けたパフォーマンスを届けたいとなったら『紅白』は最良の場ではないでしょうか」(三杉氏、以下同)

■『紅白』と縁が深い嵐

 7月2日の『2025 FNS歌謡祭』(フジテレビ系)では相葉が、同月5日の『THE MUSIC DAY 2025』(日本テレビ系)では櫻井がMCを務めたが、嵐の出演はなかった。

「各局、嵐には出てほしかったでしょうが、民放の音楽特番には出ていないんです。“日テレには出てフジには出ない”というわけにもいかないでしょうし、『紅白』という国民的番組なら民放各局にも“言い訳”が立ちますよね。そういう意味においても『紅白』は最良ではないでしょうか。彼らは『紅白』との縁も深いですしね」

 嵐はアーティストとして『紅白』に出場してきたほか、2010年から14年までグループで司会を担当。16年には相葉、17年には二宮、18年と19年には櫻井が司会を務めた。

「あとはメンバーがどう考えるかではないでしょうか。あくまでファンに向けての再始動なのか、広い視野でお世話になってきた番組や局にも出ていくのか。このタイミングでSTARTO社のアーティストの出場があると報道が一斉に出たのも、何かあるからだと思ってしまいますよね。嵐が出る可能性は高まっているのではないでしょうか」

 嵐は『紅白』に出場することを選択するのか、それとも――。

三杉武(みすぎ・たけし) 芸能評論家
早稲田大学を卒業後、スポーツ紙の記者を経てフリーに転身。豊富な人脈をいかし、芸能評論家として活動している。多くのニュースメディアで芸能を中心にしたニュース解説を行ない、また「AKB48選抜総選挙」では“論客”とて約7年間にわたり総選挙を解説してきた。