■“不倫男”の常套句をなぜ相手女性は信じてしまうのか――を分析
不倫エピソードが語られる際、確かによく聞く気がする「妻とうまくいっていない」「もうじき離婚する」「別居中」などのフレーズ。やはりこれらは“不倫男”の「嘘」なのだろうか――。そこで本サイトは、これまで4万人近くのカップルの結婚や離婚の相談に乗ってきた夫婦・家族問題評論家の池内ひろ美氏に話を聞いた。
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池内氏は、上記のようなフレーズは「嘘の傾向がかなり強いです」(池内氏、以下同)と即答。「不倫している男性が100人いるとしたら……120人が言います(笑)。冗談ですが、それくらいよく言うということですよ。“妻とうまくいっていない”と言って不倫している間に、妻が妊娠していることさえあります」というから驚きだ。
不倫相手の女性にそうした言葉を使う理由は「それを言えば不倫相手の女性が喜ぶから」であり、「ある意味では詐欺師や政治家のやり方に似ている」とのことだ。
そして、なぜ不倫相手の女性はそのようなありがちな言葉に騙されるのかについて、池内さんは「3つ理由があります」と前置きし、こう説明してくれた。
「1つは、人は“自分が言ってほしい言葉”を信じるから。政治でもそうですが、実現可能かどうかは分からないが耳ざわりの良いことを言って議席を増やしている党もありますよね。それに似ています」
2つ目の理由は、
「嘘も100回言えば本当になる、ということ。人は繰り返し何回も言われると、その発言を信じてしまうところがあるんです」
そして3つ目の理由を、池内氏は「素直な人ほど、自分は嘘をつかないから相手もそうであるはず、と信じてしまい騙されやすい」と指摘し、こう続ける。
「“結婚詐欺師に美人なし”という言葉があるんですが、今回のような話は、美人な人ほど騙されやすい傾向にあります。容姿が整っている人は、子どもの頃から自分を取り繕う必要がなく、周囲に良い言葉もかけられやすい。そのために人の発言をなんでも信じてしまうんですよね。
一方で、容姿がそこまで際立っていない人は、耳ざわりの良い言葉を言われても、“自分がそんなこと言われるはずがない”などと警戒しがち。
美人の場合、自分に自信があることも災いして、悪い意味で素直に信じてしまうんですよね」
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名バイプレイヤーとしてさまざまな映画やドラマで活躍する勝村。メインキャストとして出演する映画『劇場版 緊急取調室 THE FINAL』(12月26日公開)の公開を2か月後に控えた時期での思わぬスキャンダルだが、影響は出てしまうのだろうか――。
池内ひろ美(いけうちひろみ)
1961年生まれ。家族問題評論家。吉本興業所属。一般社団法人ガールパワー(Girl Power)代表理事。家族メンター協会代表理事。内閣府後援女性活躍推進委員会理事。これまで約4万人のカップルの結婚・離婚相談に乗ってきた。
1996年より「東京家族ラボ」を主宰。『とりあえず結婚するという生き方』『妻の浮気』など著書31作品。
YouTube『池内ひろ美の離婚の学校』:https://www.youtube.com/@rikonnogakko