■『DOWNTOWN+』出演ギャラはテレビ超え
『ダウンタウンプラス』は吉本興業の肝いりビジネスでもある。同社は、国内外の企業から出資していただいたコンテンツファンドの資金を活用して制作すると説明しており、数十億円規模の出資を受けているとも報じられている。
「セットも豪華で、テレビの第一線で活躍している芸人ばかりなところからもお金をかけて制作していることがうかがえます。実際にギャラも、キー局のバラエティ番組より高いといいますからね。ただ今、地上波テレビのギャラが以前よりかなり安くなっていて、売れっ子でもまだ実績がなければ2~3万円ほどしかもらえない、という事情もあるのですが……。
『ダウンタウンプラス』に限らず、PrimeVideoで配信されている『HITOSHI MATSUMOTO presents ドキュメンタル』や『HITOSHI MATSUMOTO presents FREEZE』、ネトフリのお笑い番組のギャラもテレビより高いので、大手配信サービスに準ずるギャラを出しているのではないでしょうか」(前出の制作会社プロデューサー)
当然、出演芸人にとってはギャラが高いに越したことはなく、『ダウンタウンプラス』がスタートすれば「出たい」となる芸人も増えていくはずだ。
そして、
「ネトフリは広告つきスタンダードプラン、スタンダードプラン、プレミアムプランのように料金でプラン分けをしていますが、『ダウンタウンプラス』も準備期間中には、プラン分けが検討されたと聞こえてきています。現時点では月額1100円、年額1万1000円の料金体系のみですが、スタートして軌道に乗っていけば、プラン分けもあり得そうですよね。
たとえば、VIPプランのユーザーにはオフ会参加の権利があり、ダウンタウンも出る特別なオフ会ライブに参加できる――そんな展開もあり得るということですよね。“『ダウンタウンプラス』で見たいのは大掛かりな企画よりもダウンタウン2人のフリートーク”といった要望の声も少なくなく、2人の掛け合い、そして漫才が見たいというニーズは非常に高いですからね。
現在、“月額1100円は高い”という声がありますが、テレビ番組を超えるような豪華な新企画に今後、過去作品が充実していけば――さらに、プラン別の細かなサービスなども生まれていけば、『ダウンタウンプラス』はより盛り上がっていくのではないでしょうか。それを考えるとやはり、軌道に乗るまでが勝負でしょうね」(前同)
間もなく始動する『ダウンタウンプラス』は、どれだけの加入者を集めることができるのだろうか――。