10月27日から、高石あかり(22)が主演を務めるNHK連続テレビ小説『ばけばけ』の第5週(~31日)が放送される。第4週(20日~24日)では、主人公の大切な人物を巡る“出会いと別れ”が描かれたが、そこに前期朝ドラ『あんぱん』を連想する声もあって――。

『ばけばけ』は、日本の民話を『怪談』という名の文学作品へ昇華し世界へ広めた明治時代の小説家・小泉八雲(パトリック・ラフカディオ・ハーン)の妻・小泉セツをモデルにした物語。高石がヒロイン・松野トキを、トミー・バストウ(34)が、八雲がモデルのレフカダ・ヘブンを演じる。

 そして『あんぱん』は、やなせたかしさんと妻・小松暢さんをモデルに、国民的作品『アンパンマン』のルーツを描いた朝ドラ。暢さんがモデルの朝田のぶを今田美桜(28)、やなせさんがモデルの柳井嵩を北村匠海(27)が演じた。

「『ばけばけ』の第4週では、主人公・トキ(高石)が出奔してしまった夫・銀二郎(寛一郎/29)を呼び戻すべく東京へ行く、という展開でした。

 同週では、かねてより出演が告知されていた吉沢亮さん(31)が、21日放送回から松江随一の秀才・錦織友一役で登場。それもあり全体的に盛り上がりを見せたとも言える週でしたが、24日放送回で銀二郎が“退場”したことに、『あんぱん』の展開を思い出した人も少なくなかったようです」(女性誌編集者)

 吉沢演じる錦織は、トキとヘブンの人生に大きな影響を与える人物。教員試験を受けるために上京していたところにトキと出会う。第5週以降では松江でトキと再会し、さらに来日してきたヘブン(バストウ)と関わっていくと予告されている。

 吉沢といえば、主演映画『国宝』(6月6日公開)が10月13日時点で興行収入162億円を突破。邦画実写の興収ランキング歴代1位も見えてくる大ヒット作に主演した最旬の俳優として、『ばけばけ』開始当初から、多くの視聴者が出演を待ち望んでいた。

 そして銀二郎は、演じる寛一郎のスマートなビジュアル、劇中での主人公一家・松野家からの理不尽な仕打ちへの同情もあり、人気のあるキャラクターである。

 そんな銀二郎の辛い境遇は、第3週(13日~17日)で描かれた。武士にこだわる実父が嫌で松野家に婿入りするも、トキの祖父・勘右衛門(小日向文世/71)は武士のプライドを捨てきれず、銀二郎に跡取りとして厳しく接する。

 それでも銀二郎は、多額の負債を抱えている松野家のため、必死に働いていた。ところが、遊郭の客引きをしていたところ、勘右衛門に「格が下がる」という理由で理不尽に叱責され、その夜にトキに駆け落ちを持ちかけるも、トキは意図を察することができなかったことから、銀二郎は限界を迎え、置手紙を残して失踪してしまう。

 しかし、銀二郎は、トキのことは変わらず愛していて、東京で再会した際には“ランデブー”を楽しんだ。トキも実家に帰らず、東京でこのままやり直そうかと一時は考えたものの、家族を見捨てることはできず、24日放送回で銀二郎に別れを告げ、帰郷。銀二郎は「一緒に帰れなくてごめん」と涙を流す――という展開だった。