ジャーナリスト・田原総一朗氏(91)の“暴言騒動”を巡り、新たな火種がくすぶっている――。
発端となったのは、10月19日放送の田原氏のレギュラー討論番組『激論!クロスファイア』(BS朝日)。同回には自民党の片山さつき氏(66)、立憲民主党の辻元清美氏(65)、社民党の福島瑞穂氏(69)が出演。番組内で彼女たちが選択的夫婦別姓のテーマについて議論をしていた際、自民党総裁の高市早苗総理(64/総理就任は放送後)が選択的夫婦別姓に対して否定的だという話題が出た。
そこで田原氏は「じゃあ、高市に大反対すればいいんだよ。あんな奴は死んでしまえと言えばいい」と過激発言。辻元氏は「田原さん、そんな発言して、高市さんと揉めてたでしょ、前も」とたしなめたが、田原氏は「僕は高市と激しくやり合った」と主張し、そのままCMへ――という流れだった。
当然ながら田原氏の暴言には批判が殺到。さらに収録形式でありながら発言をカットしなかったBS朝日にも批判の声が寄せられる事態となった。
BS朝日は21日に田原氏を厳重注意したことを明らかにしたが、24日には『激論!クロスファイア』の終了と、それに関連して臨時取締役会を開催したことを発表。
《田原氏の発言は政治討論番組としてのモラルを逸脱していると判断し、当該放送回をもって番組を終了することを決定いたしました》
《番組はVTR収録のため不適切発言を編集でカットすることができましたが、それを怠った番組責任者ならびに管理監督者である編成制作局長を懲戒処分としました》
と、報告した。田原氏が司会を務める同じテレ朝系の番組『朝まで生テレビ!』は、降板や番組終了の予定はないこともリリースされた。
「田原さんも騒動を受けて、自身のXを更新。23日と26日の2度、一連の出来事に対して謝罪しました。
この騒動に関しては、『激論!クロスファイア』が収録番組でありながら、発言をカットしなかった同番組の制作陣にも多くの批判が寄せられていましたが、SNS上では、10月25日頃からその“内実”を語るFacebook内の投稿がXでも拡散され、あらためてBS朝日や田原さんに厳しい声が寄せられる事態となっています」(スポーツ紙記者)
SNS上では、10月25日頃から、田原氏の事務所は例の“死んでしまえ”発言についてすぐにまずいと感じ、収録後何度もカットを要求していたこと、それなのにプロデューサー陣がまともに取り合ってくれなかった――という話が拡散。
元となった田原氏の娘のものと見られるFacebookの投稿はすでに削除されているが、拡散されたことでSNSは再燃。さまざまな意見が飛び交い、過激なところでは、
《事前収録なら編集出来たろうにしなかったのは、敢えて俎上に上げて批判してもらいたかったのか》
《さすがに、収録なんだったら、悪意がありますね。田原総一朗を業界から追放したいのかもですね》
などと、陰謀論じみた推測も飛び交ってしまっている。