10月24日21時58分から放送予定だったバラエティ番組『酒のツマミになる話』(フジテレビ系)が、急遽内容を変更して3月14日放送回を再放送したことが、大きな物議を醸しているようだ――。

 事前の告知では「ハロウィンスペシャル」と題し、番組MCの千鳥大悟(45)ら出演者がコスプレをしてトークを繰り広げるという内容だった。しかし、番組の公式サイトで《放送内容を変更してお送りします》と説明があり、番組冒頭でもテロップで放送内容が差し替わったと伝えた。

 差し替えになった理由について複数のメディアは、大悟が、2024年2月まで同番組のMCを務めていたダウンタウン松本人志(62)のコスプレで出演したことが要因だと報道。フジテレビ幹部の間で問題視されたとも報じられた。

 大悟は2024年に放送された同番組の「ハロウィンスペシャル」でも、「松本さんも“どんどんわしのことはイジれ”って言うてるから」と金髪のカツラに白いTシャツで松本のコスプレをしていたのだが、今年は、中居正広氏(53)の一連の問題と現在のフジテレビの状況を踏まえ、改めて問題視され、差し替えが判断されたとも報じられている。

 制作会社関係者は話す。

「放送直前になって過去回の再放送に差し替えるという判断は、当然、制作の現場では大きな物議を呼んでいるようです。事態はかなり紛糾しているとも聞こえてきていますが、今回はさすがに大悟さんも怒り心頭なのではないでしょうか。

 大悟さんは、松本さんに代わって同番組のMCを引き継ぎ、松本さんが戻ってこられるまで頑張ろう、番組をなんとか盛り上げよう、という想いでやっていると聞こえてきています。それなのに……というところですよね。

 異例の事態を受けて、番組制作の進め方を含めて、今後についてさまざまなことが話されているといいますが、もし、これで『酒のツマミになる話』が終わるような事態になってしまったら、『ダウンタウンのごっつええ感じ』(フジテレビ系)と同じ感じになってしまいますよね……」

 1991年12月にスタートした『ごっつええ感じ』はダウンタウンの松本と浜田雅功(62)をはじめ、今田耕司(59)、東野幸治(58)、板尾創路(62)、ほんこん(62)、YOU(61)、篠原涼子(52)らがレギュラー出演。「AHO AHO MAN」「キャシィ塚本シリーズ」「世紀末戦隊ゴレンジャイ」などの数々のヒットコントで人気を博し、出演者は一気に全国区のタレントとなった。

 そんな日曜夜の大人気番組だった『ごっつええ感じ』だが、改編期でもない97年11月2日に突如として最終回を迎えることに。

 発端は同年9月28日。この日は『ごっつええ感じ』の2時間SPを放送する予定だったものの、前日にプロ野球・ヤクルトスワローズが優勝までのマジック「1」となったことから、フジテレビは急遽、セ・リーグ優勝決定試合の中継放送に差し替え。『ごっつええ感じ』2時間SPの放送を翌週に変更したのだ。

「放送3日前に番組の人気キャラ『エキセントリック少年ボウイ』のCDをリリースし、それに合わせたライブイベントの模様など、企画と連動した2時間SPだったんですよね。それが急遽差し替え。しかも、フジテレビからは事前の連絡なしに差し替えになったといい、松本さんが激怒。フジとの関係が悪化し、その流れで『ごっつええ感じ』の打ち切りが決まったといいますよね。

 報じられているところでは、『酒のツマミになる話』も急遽、フジ幹部の判断で放送内容が差し替えになったと。それを受けて、制作の現場は紛糾しているということで……状況を見るに28年前の『ごっつええ感じ』と重なってきますよね」(前同)