仕事に勉強、忙しい現代人の味方といえるのが、“カップ焼きそば”だ。

 熱湯を注いで3分待機、湯切りをすれば簡単においしい焼きそばが食べられる。

 ただ、カップ焼きそばにはこんな悲しいあるあるも。

「湯切りが難しく、水分が残りすぎた状態になりやすい……。ソースがべちゃべちゃだったり、かやくが四隅に溜まっていることを経験したことがあるはずです」

 こう語るのは、『なにもしたくない日のひらめきレシピ』(扶桑社)の著者で、料理研究家としても活動する脱サラ料理家のふらお氏。

 カップ焼きそばは、意外な方法でキレイにおいしく食べられるようになるという。

「かやくが湯切り穴に詰まることが原因で、ソースや麺に水分が残りやすくなります。これは、熱湯を注ぐ前のかやくの入れ方を変えるだけで解決できます」(ふらお氏=以下同)

 具体的にはどういうことか、

「乾麺の“上”にかやくをかける人が多いと思いますが、ここでひと手間。乾麺の“下”にかやくを入れてみてください。あとはいつも通りに調理するだけで、麺がストッパーになって、かやくがフタにへばりついたり、湯切り穴に詰まるようなこともありません」

 早速、本サイト記者も実践。ふたにはひとつのかやくも付いていない。食べ終わった容器はツルツルだった。

「どうでしょう。これでキレイに食べられますよね、残りやすいかやくはこの方法で解決できます。

もう1つ、水分がしっかり切れていないベタベタの麺をすするのも一旦ストップ。まだおいしく食べる裏技はあります」

“ソース&麺のべちゃべちゃ感”への対処法を教えてくれた。

「耐熱皿に移した後、ラップをかけずに600Wで30秒加熱。もう少しこだわってみるなら、フライパンに出してごま油で香りを付けつつ少し炒めてみてください。多すぎた水分が抜けて、焼きそばの醍醐味ともいえる“焼いた”ような食感を再現できますよ」