松本潤(39)主演のNHK大河ドラマどうする家康』が、第12話の平均世帯視聴が11.0%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と、低視聴率から復調できない危険な状態に陥っている。

 同番組は、初回から15.4%と歴代ワースト2位ながらも、今期放送のドラマの中では好成績。しかし、その後は右肩下がり状態で、43.2%を記録したWBC中継とかぶった第10話を除くと、3月以降は10~11%台のジリ貧だ。

 歴代の大河ドラマの中で、平均視聴率が1ケタという異例の結果となった19年放送の『いだてん』を除けば、12年の『平清盛』と15年の『花燃ゆ』が、全話平均で12.0%と大河としては残念すぎる数字となっているのだが、今年の『どうする家康』はそれらに迫りそうだ。

 3月26日放送の第12話「氏真」は、今川氏真(溝端淳平/33)が武田信玄阿部寛/58)から攻め込まれ、窮地に陥る姿が描かれた。多くの家臣が武田側についてしまった氏真は、駿河の今川館を捨てる事を決意。正室・糸(志田未来/29)は、彼女の実家である北条に身を寄せるよう勧めるが、氏真は耳を貸そうとしない。

 一方、氏真と兄弟同然に育った家康(松本潤)、今川家に仕えていた平岩親吉(岡部大/33)と鳥居元忠(音尾琢真/47)らは、氏真の身を案じていた。しかし、氏真が徳川領に近い懸川城に入ったと分かると、信玄から「氏真の首を討ち取れ、できなければこちらでやる」という書状が届き、悩んだ家康は氏真のもとへ……という展開。

 今回は、不評だったコミカルなシーンは少なく、氏真を中心にしたシリアスな内容だったが、それでも視聴率の数字は振るわなかった。なぜか?