千鳥・大悟(45)がMCを務めるバラエティ番組『酒のツマミになる話』(金曜夜10時58分~)の終了が決まったフジテレビに、さらなる“バラエティ番組雪崩れ終了危機”が訪れているようだ――。
『酒のツマミになる話』終了の理由は、大悟が、10月24日の放送回当日に当初予定していたものが急遽、再放送に変更されたことに納得できず、自ら降板を申し出たこと。当初放送する予定のものでは大悟がダウンタウン・松本人志(62)のコスプレをしていたが、24日の放送当日にフジの幹部がそれを問題視したとされ、差し替えに。
「フジ幹部が急遽差し替えをしたという判断の背景には、コスプレであっても松本さんが画面に出れば、一部視聴者が荒れてそのことでCMスポンサーを刺激しかねないという懸念があったと見られています。ただこれには、フジ局内からも“オーバーコンプライアンスだったのでは”という声が上がっているそうですよ。
いずれにせよ、放送差し替えを放送当日に聞いた大悟さん、そして相方のノブさん(45)は、さすがにやってられない、となり番組降板を申し出たようです。大悟さんは10月31日放送回で、緊急メッセージを出し、《ノブとも話し合った結果、酒のツマミになる話、やめまーす》と言い、最終回まで見て欲しい旨を伝えて、最後は《面白くなければテレビじゃない》《フジテレビ。ありがとうございました!》と、フジへの皮肉とも取れそうな形で締めましたよね……」(民放キー局関係者)
10月28日の収録が最後となり、撮りだめ分も含めて、同番組は12月頭の放送で終了する見込み。4月と10月の改編期以外で番組が終了するのは異例のことだが――前出の民放キー局関係者は言う。
「『酒のツマミになる話』がこの時期で終了するのは、フジにとって想定外だったでしょうね。しかし、フジテレビは現在、今年1月に勃発した“中居氏・フジテレビ問題”の影響を受けて深刻な資金難に。今後、大幅な制作費カットが必要で、複数のバラエティ番組を来年4月の改編期のタイミングで終了させる方向で調整していると聞こえてきています」
フジテレビを巡っては、大きく報じられた、中居正広氏(53、1月に引退)と元フジテレビ女性アナウンサー間のトラブルがきっかけで勃発した“中居氏・フジテレビ問題”により、多数のスポンサー企業が同局から撤退。現在、スポンサー企業は徐々に戻りつつあるが、今年3月期のフジテレビ単体の決算は、最終利益が328億円の赤字となった。
「騒動の影響で大きな赤字になり、フジテレビは今後、テレビ番組制作において大幅な制作費削減が迫られることに。同局の勝負どころであるゴールデン帯のバラエティ番組でさえ、かつての深夜枠程度の制作予算になるとも言われているんです。そのため、予算が合わず、続けられないバラエティ番組も出てくるということですね。
そして、その1つとされているのが――アンガールズ・田中卓志さん(49)がMC、シソンヌ・長谷川忍さん(47)がサブMCのバラエティ番組『呼び出し先生タナカ』(月曜夜8時~)ですね」(前同)
『呼び出し先生タナカ』は、2022年4月にスタート。当初は日曜夜9時に放送されていたが、23年4月に現在の時間帯に移動した。
初期の番組内容は、“10~15名ほどの出演者に一斉テストをやらせて、珍回答をシェア(発表)する”というもの。同局の大人気番組『めちゃ×2イケてるッ!』(~18年3月末)の人気コーナー『抜き打ちテスト』(00年7月~17年12月)と非常に似た内容だったことから“パクリ疑惑”もささやかれたが、24年9月からはスタジオセットが変更。番組の内容も、出演者が1位を目指すスタイルになるなど、大幅にリニューアルされた。
「『呼び出し先生タナカ』が始まった時は、『めちゃイケ』の中心であるナイナイの岡村隆史さん(55)も同番組に言及するなど、話題になりましたよね……。
そんな『呼び出し先生タナカ』の“終了”が言われている理由の1つは、コストパフォーマンスの悪さ。物凄く高額なギャラのタレントが出演している番組ではないのですが、毎回8~10人、場合によっては総勢15人ものタレントが“生徒”として番組に出演する番組。“高学歴ゲスト”として本職が芸能人ではない人が出演することも珍しくありません。そうして出演者が多い分、ギャラの総額は高くなってしまいますよね」(同)