■制作費問題に加えて視聴率の深刻不振――

『呼び出し先生タナカ』の11月3日放送回のゲスト出演者は、現役参議院議員の安野貴博氏(34)とその妻・黒岩里奈氏(35)、政治記者・岩田明子氏(55)、脳科学者・中野信子氏(50)、東大卒タレント・神谷明采(25)、元QuizKnock・こうちゃん(27)、落語家・春風亭昇吉(46)、KEY TO LIT・猪狩蒼弥(23)、NORDの島太星(27)、弁護士・本村健太郎(58)、元HKT48村重杏奈(27)の11人。

 なお、生徒側に明確なレギュラー出演者はいないが、猪狩、村重、島などは公式に「おなじみのメンバー」として紹介されているタレントも少なくない。

 また、同番組は基本的にはスタジオでクイズ対決をする番組だが、そうではない企画もある。クイズ用のVTRを撮影するために、タレントが実際に「黒部ダム」や「ユニバーサルスタジオジャパン」など有名なスポットを訪れて現地取材したり、専門家に話を聞くコーナーがあるのだ。

 前出の民放キー局関係者は続ける。

「予算問題に加えて、『呼び出し先生タナカ』終了話のもう1つの理由は、純粋に視聴率が悪い、ということです。

 同番組は、猪狩さんや村重さん、あのちゃんやなえなの(24)といった若者人気のあるタレントを起用したり、特に初期は『めちゃイケ』を流用したような番組形式だったこともそうですが、明らかに若年層を意識した番組ですよね。若い視聴者に見てもらいたい番組で、つまり若年層の数字であるコア視聴率(13~49歳の個人視聴率)が取れなければ意味がない番組。コア視聴率は、特にCM獲得に直結する重要な数字ですね」

 10月20日に放送された『呼び出し先生タナカ 2時間SP』(7時~)の視聴率は、世帯4.1%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)、個人2.5%、コア1.5%だった。同時間帯に日本テレビで放送された有吉弘行(51)の人気バラエティ番組『有吉ゼミ』のコア視聴率は5.0%。『呼び出し先生タナカ』の3倍以上だ。

「『有吉ゼミ』は、ギャル曽根さん(39)らによる大食い企画などが人気の番組ですよね。特段、若年層を意識している感じの番組でもないですが、『呼び出し先生タナカ』は同番組と勝負もできていないような厳しい状況です。若年層を狙った番組で、それが全く取れていないのですから、続けるのは厳しいですよね……」(前同)

 本サイトはフジテレビに『呼び出し先生タナカ』の来春終了話について問い合わせたところ、「改編の詳細についてはお答えしておりません」ということだった。

『酒のツマミ』の緊急終了に続いて『呼び出し先生タナカ』も……「まだまだ終わるようです」(前出の民放キー局関係者)という話もあり、フジのバラエティでは雪崩れ終了が起きそうだ――。