■常識のない人間は師匠の資格なし!
元琴貫鐡は、佐渡ヶ嶽部屋でのイジメの数々を裁判で訴えたものの、却下されたのが今年3月。高木氏の場合、録音データやメモなどもあるので、法的措置に持ち込めば勝てる可能性もあるだろう。
でも、おかしいのは、「社宅代」を給料から引いていること。社宅であれば、それこそ、もっと安価で住ませてやるとか、無償でもいいくらいだ。まだ若いマネージャーに「残りの社宅代を支払え!」などというのは、言語道断。
確かに新しく都内に部屋を持って、秀ノ山親方の借金も莫大だろうし、出ていく金はいくらでもあるのは分かる。実際、二所ノ関部屋のマネージャーは、マネージャーをしながら、町会議員をしているくらいだ。
力士を管理するのは部屋の師匠とおかみと言われているけど、社会的常識が分からない人間が部屋を経営するのは、しょせん無理がある。相撲協会が介入して、あらゆる事件や事故などを収める必要があるだろう。
こんなことばかりが起きると、相撲部屋に入る新弟子は減る一方。厳しい言い方だけど、秀ノ山親方は師匠をやる資格なし、だね。
貴闘力忠茂(たかとうりき・ただしげ)
1967年9月28日、兵庫県生まれ。二子山部屋(入門時は藤島部屋)入門後、83年に初土俵。最高位は東関脇。2000年に幕尻(前頭14枚目)で初優勝する。02年に引退し、大鵬部屋の部屋付き親方となるが10年に野球賭博関与のため日本相撲協会を解雇される。現在は焼肉店『ドラゴ』を経営。