お笑いコンビ・霜降り明星粗品(32)が11月3日に自身のYouTubeチャンネルを更新。人気企画「1人賛否」での“フジテレビ批評”が注目を集めている。

「1人賛否」とは、粗品がSNSで話題になっているニュースに、あくまで「コント」と前置きした上で賛否両方の側面からツッコミを入れる、粗品のYouTubeチャンネルの定番企画。

 今回、粗品は同企画で複数の時事ネタを扱ったが、特に視聴者から注目されたのは、千鳥大悟(45)がMCを務めるバラエティ番組『酒のツマミになる話』(フジテレビ系/金曜夜10時58分~)が年内に放送終了する、という話題。

『酒のツマミになる話』終了の理由は、大悟が、10月24日の放送回当日に当初予定していたものが急遽、再放送に変更されたことに納得できず、自ら降板を申し出たこと。当初放送する予定のものでは大悟がダウンタウン松本人志(62)のコスプレをしていたが、24日の放送当日にフジの幹部がそれを問題視したとされ、差し替えになったと見られる。

 大悟は10月31日放送回で、緊急メッセージを出し、《(相方の)ノブ(45)とも話し合った結果、『酒のツマミになる話』やめまーす》と言い、最終回まで見て欲しい旨を伝えて、最後は《面白くなければテレビじゃない》《フジテレビ。ありがとうございました!》と、フジへの皮肉とも取れそうな形で締めた。

「粗品さんは、『酒のツマミ』が当初、松本さんの冠番組『人志松本の酒のツマミになる話』として放送されていたこと、大悟さんのメッセージをそのままオンエアしたことから、“番組制作陣が一番フジテレビの上層部にキレてるんじゃないか”という見解があることなども、動画内で説明しました。

 たしかに、フジ幹部が急遽差し替えをしたということには、フジ局内からも“オーバーコンプライアンスだったのでは?”という声が上がっているといいますが……粗品さんは今回、過去にフジの制作現場と上層部でコンプライアンスを巡る攻防があった、という具体的な話を2つ紹介したんです」(女性誌編集者)

 粗品は『酒のツマミ』終了発表の経緯を説明後、「せっかく今年のフジテレビの大晦日は俺たちがやるってのに、それまでにあんま嫌われんといてなぁ~!」と、今年の大晦日には、自身が活躍をしているフジのレギュラー番組『新しいカギ』の特番が放送されることを引き合いにコメント。

 その上で、「現場は戦っているという話はちょっとさせてください」と切り出し、今年8月2日に放送された『ENGEIグランドスラム』、昨年7月20、21日に放送された『FNS27時間テレビ 日本一たのしい学園祭!』――フジの2番組で、コンプライアンスを巡る現場と上層部との戦いがあったことを詳細に語った。

 まず、『ENGEIグランドスラム』では、粗品が事前に提出したフリップネタの内容が、「コンプラNG」を理由にほとんど返されてしまったと説明。粗品は、今年1月に勃発した“フジテレビ問題”絡みのネタがNGなのは仕方ないとしても、時事ネタや芸能人の不祥事を扱わないネタでさえ、“暴言ツッコミが過激”という理由でNGを食らったことに納得がいかなかったと解説。

 そして、粗品は休日返上でフジを訪れてスタッフに「嫌悪感をぶつけに行った」ところ、現場スタッフは頑張って上層部に掛け合っていたこと、それでも許可が下りなかったことを謝罪され、態度を軟化。また、どうしても上層部からNGが出てしまうであろうネタもあったが、それを「クレームが来たり、何かややこしいことになったら、僕が責任を取ります」と言ってくれたプロデューサーがいたとも語った。

 さらに、昨年の『FNS27時間テレビ』内で放送された深夜企画『粗品ゲーム』でのコンプラ事情にも2つ具体例を挙げた。1つは、当初は宮迫博之(55)をゲストに呼ぼうとしたが許可が下りず、代替案として複数の“不祥事系の芸能人”を提案したところ、「ギリギリのライン」として許可が下りたのがTKOだったこと。そしてもう1つが、当時粗品が同コーナーで「松本人志、今、何している?」という大喜利ネタを振った際の裏話だ。

「昨年の『27時間テレビ』が放送された時期は、松本さんが自身の女性トラブルを報じた『週刊文春』(文藝春秋)との裁判を行なうために芸能活動を休止してから、まだ半年ほどのこと。

 粗品さんによると、当時、すでに地上波で“松本人志”の名前を出してイジる人が、自らか爆笑問題太田光さん(60)しかいなかったといいます」(前同)