チャンネル登録者数96.2万人の韓国人YouTuber・デボちゃんが、「韓国国内で下半身だけの遺体が37体発見された。非公開で捜査中の事件は150件に上る」などと自身のチャンネルで発言したことが韓国警察に問題視され、彼に対して捜査が入ることが公表され大きな話題になっている――。

 デボちゃんは日本に移住後、2018年9月にYouTubeチャンネル『韓国人先生デボちゃん』を開設。韓国をテーマにしたエンターテインメント動画を日本の視聴者に向けて投稿していた。

 しかし、2024年10月、家庭の事情により韓国へ帰国。その後は親日派として知られる尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領(64)と政党「国民の力」を支持するようになり、日本人に向けて、韓国政治に言及する動画を多く投稿するようになった。

「前々から韓国政府を批判するような発言が目立っていたデボちゃんですが、今回、問題となったのは、10月22日に投稿された『最近ビザなしで韓国に入国した犯罪者中国人達の殺人と臓器売買問題がやばい』というタイトルの動画。デボちゃんが、現職検事を名乗る人物が投稿した“下半身遺体だけで37件、非公開捜査番号だけ見ても150件以上”という意見を取り上げ、李存明 (イ・ジェミョン)現大統領(61)が、中国人の団体旅行客のビザなし入国を解禁したことを批判する、という内容でした」(女性誌編集者)

 デボちゃんの発言はSNSで広く拡散された。それを受けて韓国の警察関係者は、デボちゃんの動画が社会的混乱などを招いたと判断したようだ。韓国の警察は、電気通信基本法第47条第2項違反の疑いを適用し処罰を検討中だと発表し、「今後も虚偽・捏造情報による社会的混乱を防ぎ、国民の知る権利を守るために迅速かつ断固として対応していく」とした。

 それを受けてデボちゃんは、11月5日、『韓国の警察に捜査うけに行ってきます』と題した動画を投稿。検事のコメントを紹介したことを“悪意をもってフェイクニュースを流した”と判断されたと説明した。

 その上で“下半身だけの遺体が大量に発見された”という話は事実であると再度主張し、「韓国のイメージを悪くさせようとしたわけではない」「中国人がビザなしで韓国に入れるようになってから治安が悪化し、犯罪が増えているという証拠を見せながら話した」とコメント。そして、これまでの韓国批判をした動画は削除することを明らかにした。

 なお、今回話題となっている“下半身遺体”の件は、他の複数の韓国人YouTuberも話題に挙げている。