「近年、冷凍食品の進歩には、目を見張るものがあります。電子レンジで揚げたての味が楽しめる揚げ物から、雑炊やお茶漬けまで、多彩な商品があるんです」

 と語るのは、これまで累計1万品以上を実食したという、冷凍食品コンサルタントの西川剛史氏だ。西川氏はこう力説する。

「利便性を重視する人には、冷凍食品はぴったり。寒い冬こそ、手軽でおいしい商品を活用しましょう」

 そこで今回は、今時の冷食を大調査。コンビニやスーパーで購入できる「冬のイチ押し」を大紹介。

 まずは、井村屋の『2コ入 ゴールド肉まん』(税込購入価格355円=以下同)から。

 元祖B級グルメライターの田沢竜次氏は今回、実際に同商品を食べてみて、次のように語る。

「国産豚肉とタマネギを使ったジューシーな餡(あん)を、二段発酵製法の生地で包んだ一品。特に、生地が風味豊かでモッチリとした食感もあり、さすが、家庭用肉まんの老舗・井村屋が手がけた商品だなと思いました」

 ひと口頬張れば、心まで温まること間違いなし。

「私は、居酒屋で飲んだ帰り道、冷えた体を温める“締め”に肉まんをよく食べます。これまではコンビニの肉まんが定番でしたが、冷凍食品がここまでおいしくなっているなら、選ぶ楽しみが広がります」(前同)

 一方、洋食派の人は、『銀座ハヤシドリア 2個入』(明治・463円)はどうだろう。

「東京・銀座の洋食店の味を再現した人気シリーズの一つで、赤ワインと薄切りビーフでコク深く仕上げたルーが絶品。バター風味のピラフと、とろけるゴーダチーズも相まって、まさに、お店のクオリティでした」(グルメライター)

 さて、冷食を語るならば、大阪王将の『羽根つき餃子』(247円)は無視するわけにいかない。

「大阪王将の羽根つき餃子は“油・水・フタいらず”で、フライパンの上に並べて中火で焼くだけで、お店のような焼き餃子が出来上がると、業界に革命を起こした商品です。しかも、パリパリ食感の薄皮“羽根”までしっかり再現されています」(前出の西川氏)

 味も折り紙付きで、

「餡の肉とニンニクが、しっかり効いていて餃子好きも納得のおいしさ。また、同シリーズの『羽根つきヤンニョム餃子』も、3種の醤(じゃん)を混ぜた餡の甘みと辛さのバランスが絶妙なのでオススメです。

 ビールにも合うし、チーズをかけて焼いて“チーズタッカルビ風”にしても食べ応え抜群ですよ」(前同)