■高まる佐野勇斗・桜田ひよりのバディ感
ガン(志田)が捕まってしまい、結以(桜田)と大介(佐野)が再び孤立してしまう区切りの回だった。これまで、ガンや大介の元カノ・莉里(影山優佳/24)など、いろいろな人物と関わる中で、2人が変化していく姿を丁寧に見せてきた。逃亡劇にしては牧歌的で物足りないところもあったが、その変化の描写が活きて、2人を中心とした物語の盛り上がりにつながっている。
今回も結以が大介のネクタイを結ぶシーンで、2人の関係の変化を見せていた。次回は、逃走中に風邪をひいて高熱を出してしまった結以を看病するうち、大介は自分の中の特別な思いに向き合うようだ。さらに2人の関係が進展し、その絆が強くなることで、父との対決、逃亡劇も白熱するだろう。また、キュンシーンも増えて、今後はより盛り上がりそうだ。
豪華キャストで本作の強力なライバルになると目されていた、同枠の『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』(フジテレビ系)は、TVerのお気に入り登録数は56.1万で、本作が27万近くの差をつけており、完全に勝負はついた感じだ。次回からは本作は新たな章に入るが、この差はさらに広がりそうだ。(ドラマライター・ヤマカワ)
■ドラマライター・ヤマカワ 編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。