■「いやいや、今フジテレビと吉本揉めてるから」――フジとの間に漂う“絶縁感”

 そんな『ダウンタウンDX』の最終回には、

《ダウンタウンDX、松ちゃんどころか浜ちゃんまで不在なのか…》
《32年間ダウンタウンが積み上げて来た番組の最後がこれかよ 過去映像すら使わずイラストのみとか読売との確執が浮き彫りになっただけやん》

 といった声が上がることとなった。

 6月27日、『ダウンタウンDX』を担当していた放送作家がブログを更新し、《おそらく非難轟々だろうけど、いろいろとお察しください。そして、これもまたダウンタウンの逸話のひとつとして、記憶して頂けると幸いです》と意味深に綴ったことも話題を呼んだ。

「改編期ではない6月に終了する時点で普通ではありませんし、過去映像も使えなかったと……。正直、ダウンタウンと読売テレビサイドが“揉めた”以外は考えられませんよね。

 同じように『酒のツマミになる話』を制作・放送していたフジテレビもダウンタウン、吉本との距離が大きくなってしまっています」(前出の制作会社関係者)

 10月24日の『酒のツマミになる話』は、事前の告知では「ハロウィンスペシャル」と題し、MCの千鳥大悟(45)ら出演者がコスプレをしてトークを繰り広げるという内容だった。ところが、放送直前に内容の差し替えが発表され、3月14日の放送回を再放送して物議を醸すことに。

 差し替えは、大悟が24年2月まで同番組のMCを務めていた松本のコスプレで出演していたことが要因だといい、フジテレビ幹部の間で問題視されたと複数のメディアが報道。

 フジテレビのこの対応に大悟は納得がいかず、自ら降板を申し出て、10月31日には正式に番組が終了することが発表された。同日の放送では大悟が《ノブとも話し合った結果、酒のツマミになる話、やめまーす》《フジテレビ。ありがとうございました!》と、フジテレビに皮肉を込めたようなメッセージを発した。

「大悟さんは、前番組『人志松本の酒のツマミになる話』のMCである松本さんの“代役”として番組に出ていて、いずれ松本さんに引き継ぐ時のために何とか盛り上げていこうという思いが強かったと言われています。しかし、松本さんのコスプレですらNGとなり、“フジテレビは今後も松本さんを復帰させるつもりはないんだ”と感じ、降板に至ったと見られていますね」(前同)

 千鳥の降板騒動を受けてだろう。お笑いタレントの東野幸治(58)は10月31日放送のラジオ番組『東野幸治のホンモノラジオ』(ABCラジオ)に出演した際、「いやいや、今フジテレビと吉本揉めてるから」と笑いを交えて明かしていた。

「『ダウンタウンのごっつええ感じ』や『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』など、かつてはフジテレビの番組にたくさん出ていたダウンタウンですが、今回の事態を受け、同局とは“絶縁感”も漂っている感じですよね。『ダウンタウンプラス』でフジテレビの過去番組を配信するハードルも高いのではないでしょうか。

 一方で松本さんの活動休止前、最もダウンタウンと近いと言われたのがTBSです。ダウンタウンの冠番組といえばいまや『水曜日のダウンタウン』(TBS系)が筆頭で、大人気ですからね」(同)

 TBSの大型お笑い特番『お笑いの日』ではダウンタウンがMC、同番組内で放送される『キングオブコント』では松本が審査員を、浜田がMCを務めてきた。また、正月特番『ドリーム東西ネタ合戦』もダウンタウンがMCを務めていた。

「松本さんは『クレイジージャーニー』(TBS系)にも出演していましたからね。ここ最近はダウンタウンと一番距離が近いと言われてきたTBSが今後、『ダウンタウンプラス』とどういう関わり方をしていくのか、業界でも注目されていますね」(同)

 読売テレビの『ダウンタウンDX』、そしてフジテレビの過去のコンテンツが『ダウンタウンプラス』で配信される日は来るのだろうか――。