■佐藤浩市演じる“父親”とリンクする演技が話題に

『ザ・ロイヤルファミリー』第6話(11月16日)予告では、「御縁を感じずにはいられません」と話す栗須(妻夫木)に「都合の良い解釈は止めてもらえませんか」と冷たく言い放つ姿、大雨の日に行なわれた有馬記念で、耕一(目黒)が「行けえええぇぇ!」と絶叫する姿などが紹介されている。

「このところ目黒さんは、今年劇場版も公開された『トリリオンゲーム』(TBS系/2023年7月期)など“俺様キャラ”を演じる機会も多かったですが、今回の『ザ・ロイヤルファミリー』での耕一のような、繊細さを感じさせるキャラクターが本当に似合う、という声も多い。出世作である『silent』(フジテレビ系/22年10月期)を連想する視聴者もいるのではないでしょうか」(前出の制作会社関係者)

 連続ドラマ『silent』は、目黒が若年発症型両側性感音難聴の青年・佐倉想を演じた作品。同ドラマは社会現象級の大ヒットとなり、目黒は俳優として大ブレイク。難聴で家族や周囲の人間との関係が変わってしまった葛藤など、目黒の繊細で切ない演技が大注目された。

 今回の目黒の演技にも、

《目黒蓮くん泣かせる… 最後号泣 silentのときからずっと彼の演技は嘘がない 本物だから心が揺さぶられてやばい》
《silentや海のはじまり(※フジテレビ系/24年7月期)きっかけで目黒蓮に出会った人達は、台詞じゃなくて表情と"間"の演技に、ロイヤルファミリーでも刺ささってますねわかる》
《ロイヤルファミリーもそうなんだけど、めめってちょっと鬱屈とした感じのキャラクターがめちゃくちゃ合うというか…うまい。トリリオンゲームのハルくんみたいなド陽キャ!リーダーシップ!!よりはsilentの想くんとか海のはじまりの夏くんみたいなキャラがうまいなと感じるのよね》

 など、やはり『silent』を連想する視聴者は多いようだ。

「また、『ザ・ロイヤルファミリー』で目黒さんが演じる耕一は“乱暴で荒っぽい部分もある耕造(佐藤)の隠し子”という設定ですが、目黒さんは、さりげない仕草に“耕造らしさ”を感じさせる芝居が実に巧みですね」(前同)

『ザ・ロイヤルファミリー』の第5話で耕一は、バスで泣く赤ちゃんにアカンベーをしてあやそうとする温厚な姿を見せた。同時に、母へのお見舞いに持ってきたシュークリームの箱を90度傾けてしまい、雑に傾け直す姿など、父・耕造のような粗っぽさを感じさせる姿も見せていた。

 目黒は第5話放送前にTBS公式サイトに発表されたインタビューに、《ちょっとした座り方とか佇まいなんかも意識してます》《全てではないですが『あ、親子なんだな』って分かるようなポイントをピックアップして》などとコメントしていたが、その狙いは功を奏したようだ。

《バスの中での赤ちゃんへの顔、ケーキの扱い、穏やかな中にも少し荒っぽい感じ…すごく耕造(佐藤浩市)みを感じた緻密だなあ》
《目黒くん、どっしりと雑に座ったりあぐらかいたりサンダルの脱ぎ方だったり、どこか能天気にワクワクしてるような笑顔での「おもろいねぇ」の言い方だったり、その辺耕造を意識してるのかな、と感じた。今後も目黒くんのこだわりを些細な部分まで見逃したくないな》
《耕一くんの仕草や競馬に関わっている姿を見ると山王社長と似ているところもあって親子を感じられて素敵でした》

 といった、「緻密」な演技を絶賛する声が多く寄せられている。

「目黒さんは、今回のような繊細な役も、『トリリオンゲーム』で演じたような“俺様キャラ”も似合う俳優になり、そして作品ごとにどんどん進化している感じがしますよね。来年GW公開の主演映画『SAKAMOTO DAYS』では、本格的なアクションシーン、福田雄一監督による、振り切ったコメディ演技にも挑戦すると見られています。同作ではまた新たな魅力を見せてくれそうですね。

『ザ・ロイヤルファミリー』の原作小説は2部構成で、目黒さん演じる耕一は、後半の主人公的存在。ドラマも同じ流れになりそうですから、今後も目黒さんの、繊細でアツい熱演が見られるのではないでしょうか」(芸能プロ関係者)

 右肩下がりだった『ザ・ロイヤルファミリー』の視聴率を跳ね上げた感じの目黒。後半戦では、“俳優・目黒蓮”のさらなる進化が見られるかもしれない――。