■『タイプロ』にジュニアは参加できず……

「2024年4月、『タイプロ』のオーディションを実施すると発表した際、公式サイトの募集要項には《ジュニアは応募可》と記載があったんです。“推し”のCDデビューを待ち望んでいるジュニアファンの間でも『タイプロ』には期待が寄せられていました。

 ところが、オーディションが進められていくなかでジュニアは参加しないことが発表されたんですよね」(前出の女性誌編集者)

 24年7月、情報番組で2次審査の模様が紹介された際、菊池は「ジュニアは現時点では参加はしていません。前半の審査はある種、パスできるスキルを持っているので」と話し、「ただ、しかるべきタイミングでジュニアに合流してもらって、ジュニアも僕らが審査させてもらうってことになります」と説明していた。

 しかし、4次審査から加わったのはジュニアを卒業し、俳優部に所属していた寺西、原、今江大地(30)の3人のみだった。

『タイプロ』では「応募は俳優部だけでジュニアからはなかったのか?」というスタッフの質問に、菊池が「実はジュニアからもたくさんの応募をもらってました。中には実際にパフォーマンスを見せてくれたメンバーも何人かいます」と語り、「しかし、今回ジュニアのさまざまな事情を踏まえて協議を重ねた結果、(オーディション参加は)叶うことはありませんでした」と明かしたのだ。

「『タイプロ』に参加したかったジュニアもいたのでしょう。ところが――恐らく事務所サイドの事情、方針なのでしょうが――参加はできなかったと。この事情を知っているファンは多いでしょうし、だからこそ、少年忍者が活動終了するタイミングで、timeleszや『タイプロ』のことが言及されているのでしょうね。

 俳優部の原さんと寺西さんは『タイプロ』に参加し、メンバーに選出されて今や大人気に。一方でジュニアが参加できなかったのはなぜなのか、ジュニアファンが疑問を抱くのも当然のような気も。ジュニアの経験がないメンバーも選ばれたわけですしね……。

 timeleszは今年最も飛躍したグループと言っても過言ではありませんし、『紅白』内定報道も出るなど、テレビ界からも引っ張りだこ。新メンバーオーディションを実施して、新生グループの人気と注目度を高めた菊池さんの狙いは大当たりでしたが――8人体制のtimeleszになった後は、彼らの努力や頑張りで現在の人気を得たわけです。やっかむのは違う話ではあるでしょうが……次々とグループが解体されてしまっているジュニアファンの心情には同情したくなってしまう部分もありますよね。

 少年忍者が活動を終了するのは、ジュニア内ユニットの解体と再編の流れの中で決まったことではないかと見られていますね」(前同)

 今年2月にジュニア内ユニットが再編され、ACEes、KEY TO LIT、B&ZAIという新グループが誕生した。

「ジュニアの解体と再編は以前から計画されていたことのようですが、テレビ朝日の肝いりプロジェクトである東京ドリームパーク(TDP)に新設される劇場の始動ともリンクしているのではないか、劇場での公演を視野に入れているのではないかという話も言われましたよね」(前同)

 テレビ朝日は23年11月、臨海副都心有明南地区の複合型エンターテインメント施設「TDP」の建築に着工したことを発表。施設は多目的ホール、劇場、イベントスペース、飲食施設などを要する複合施設で26年春の開業を目指している。

 23年9月の『週刊文春』(文藝春秋)では、TDPの目玉となるのが(当時の)ジャニーズタレント専用の「ジャニーズ劇場」だと報じ、1500席規模の劇場が建設予定で、旧ジャニーズタレントが年間180公演を行なう予定だとしていた。

「TDP内の劇場の公演予定はすでに2年先まで埋まっているとも聞こえてきていますが、彼らだけではないですが、STARTO社の若手が舞台を踏むのではないかもと言われていますよね。

 ただ、ジャニー喜多川氏(享年87)が亡くなって以降、事務所内でもジュニアの人数が多すぎるのではないかと指摘する声が出ていたといいますね。ジュニアの全員がデビューできるわけではなく、ずっと芸能活動を続けても食べていけない人も出てくるわけで……。所属する、契約するタレントの数を減らす――そうした流れがあったと見られていますね。

 少年忍者のメンバーたちは《個人の活動に専念》するということですが、果たしてどういう活動になっていくのか……」(同)

 今年2月から激動が続くジュニア。彼らを応援するファンが寂しさを感じていることは間違いないだろう。