なんとなく耳にしたことがあるものの、これって本当? というものも多い“ビジネスマナー”。中でも定期的にSNS上で話題になるのが、「了解しました」問題だ。
これは、どこからともなく広まった“上司には「承知しました・かしこまりました」を使うべきで、「了解しました・了解です」は不適切”という風潮のこと。
しかし、これには“本当に不適切なのか?”という疑問も多く、ネット上ではその是非がたびたび議論になっている。
11月7日にも、あるXユーザーが《ずっと「承知しました。」って返事する若い子に違和感を感じてる。他にそういう人おる?》と投稿したところ、実に2700万超のインプレッション(閲覧数)を記録し、ここから議論が沸騰。
《だって「了解です」「了解しました」はあかんのでしょ? 目上の人に向かってなら、承知しました、承知いたしました、しかないじゃん。何を言えばいいんだよ》
《警察、消防、自衛隊や海保で使う「了解」が無礼なわけがないじゃないですか》
《気付いたら了解が失礼ってなってたね。15年?か20年?くらい前は普通に使ってた記憶がある》
《もう何話すorメールするのにも神経使ってダルい》
といった、個々の意見が続出。中には2500万閲覧に迫るコメントもあるなど、X上で勃発した議論に関心を示すユーザーが多数いたことがうかがえよう。
果たしてこの問題に“正解”はあるのか。NPO法人・日本サービスマナー協会に所属し、ビジネスマナー研修を専門分野の1つにする現役マナー講師・加藤瑞貴氏は、「了解です」は「失礼ではないと思います」と解説する。
「改まった言葉を使うより、日常的に仕事を効率的・スムーズに進めることの方が、業務上の優先順位としては高いですよね。なので、仕事を円滑に進めるという効率性を優先して“了解です”という言葉を使っても、失礼にはあたらないと思います」(加藤講師)