NHKは11月14日、『第76回NHK紅白歌合戦』の出場歌手を発表した。

 今年の『紅白』にはSTARTO ENTERTAINMENTのアーティストが3年ぶりに出場するという“内定報道”が事前にスポーツ紙などで報じられていた。実際に永瀬廉(26)と高橋海人(26)のデュオ・King & Princeの出場が正式に発表されたが、“想定外”を指摘する声も多く寄せられることに――。

 NHKは、2023年に勃発した旧ジャニーズ事務所の創業者・ジャニー喜多川氏(享年87)の加害問題を受けて、同年の『紅白』に旧ジャニーズのアーティストを出場させなかった。タレントのマネジメントがSTARTO社の新体制に移行した24年の『紅白』にも、STARTO社グループ、アーティストは出場せず。

 そんななかスポーツ紙を中心に、11月頃から今年の『紅白』出場者“内定”情報が続々と報じられ、STARTO社グループの出場が確実視されていると言われていた。具体的には、11月10日のサンケイスポーツなど、キンプリとtimeleszの2組が筆頭候補に挙がっていると伝える向きが多かった。

「今回、『紅白』サイドには、STARTO社グループの出場は2組まで――そうした意識があったともささやかれていますね。旧ジャニーズ時代には毎年5~6組ものグループが『紅白』に出場していて、それに対して“旧ジャニーズに対する忖度”などと指摘する厳しい声も多かったですし、STARTO社に移行後も同様のことになれば、再び厳しい意見が上がりかねないですからね。

 ただし、来年5月末でグループ活動終了が発表されているは、“STARTO社枠”とは別扱いだといいますね。彼らが『紅白』に出られるのは今年がラストで、5人は“国民的な存在”ですからね」(レコード会社関係者)

 今年の『紅白』制作統括の篠原伸介氏は、出場歌手発表会見で記者から、嵐の出場はどうなるのかを聞かれ、「大変注目の大きい方だと思っております」「注目度の高いアーティストの方には引き続き、継続的に交渉を続けたい」と回答している。

 そうした背景もあるが、STARTO社から『紅白』に出場するのは現時点ではキンプリのみ発表されている状況なのだが――、

「一部から“想定外”と声が上がっているのは、今年の『紅白』にキンプリだけでなく、Number_iの出場も発表されたことですね。これにより、今回は“5人”の集結があるのかもなのですが……」(前同)

 Number_iは、平野紫耀(28)、神宮寺勇太(28)、岸優太(30)の3人がKing & Princeから23年5月に脱退、旧ジャニーズ事務所を退所し(岸のみ9月末退所)、同年10月に滝沢秀明氏(43)のエンターテインメント会社「TOBE」で合流し、再結成されたグループ。

 方向性の違いで分裂はしたが、メンバー同士に確執などはないと言われ、同じ音楽番組に出演することも珍しくないが、これまでスタジオで直接“共演”したことはない。

「事前にキンプリの『紅白』内定報道があった時点で、音楽関係者の間では“今年はNumber_iが出場することはないね”と言われていたんです。キンプリとNumber_iは、メンバー同士の関係性は悪くなくても、分裂の経緯もあり複雑な心境を抱いているファンも少なくないですし、今年の『紅白』は“STARTO社アーティストの復帰”がテーマの1つとも言われていましたから、そちらが優先されるのではないかと――。

 ただ、やはり当人たちの間に何か確執があるわけではないし、今年も活躍した大人気のNumber_iが選ばれなかったら、“STARTO社への忖度”を連想させてしまうリスクもある。ジャニー氏の一件以来、“忖度”は非常にありえないことだと認識されましたよね。キンプリとNumber_i、両グループの選出の背景には、そうしたことも関係しているのでは、と語られていますね」(同)