■「笑い」に生きる!喜劇人協会会長就任

 のりパパ、勲四等旭日小綬章をもらったときは喜んでましたねぇ。授与式で配られた、紋が入ったタバコを吸わせてもらったことを覚えています。

 10代目会長の小松さんのことも大好きでした。伊東四朗さんとのコンビは最高です。今でも元気が出ないときは「小松の親分さん♪」と口ずさんでステップを踏むと、心が軽くなります。一緒にコントをしたこともあるし、お寿司をごちそうにもなりました。

 そんな小松さんが2020年に亡くなり、宙ぶらりんになってしまった喜劇人協会を立て直したいということで、昨年10月、私に白羽の矢が立ったんです。先代が小松さんだったことは、会長を引き受けた理由の一つです。

 会長となったからには、喜劇のよさを、たくさんの方に知ってもらいたい。24年11月には「新会長就任記念公演」を開催しました。これまでの喜劇人協会は「公演をやって、取っ払いでギャラを渡して、解散!」の連続でしたが、継続的に活動していきたいんです。

 スポンサーを探しつつ、ユーチューブ配信といった令和にできることも始まりました。喜劇人協会の会長として、やれることはやって、次の代につなげたいですね。

 今の時代、みんな考えすぎちゃうけど、何も考えずに笑うことが幸せにつながるはず。

 笑うと免疫力が高まって、老若男女問わず元気になりますから。私、定期的に老人ホームでネタを演りに行っています。「ここのホームはいいな」と、終活にも役立っています(笑)。

 私の人生を漢字一文字で表すなら「笑」しかありません。私の芸能生活はテレビの向こう側のお客さんを笑わせることが多かったけど、もともとクラスの人気者だったから、目の前にいるお客さんに笑ってもらうことが一番好き。これからも「笑い」に生きたいです。

山田邦子(やまだ・くにこ)
1980年、芸能活動開始。81年、デビュー曲「邦子のかわい子ぶりっ子バスガイド編」で有線大賞新人賞受賞。『オレたちひょうきん族』『やまだかつてないテレビ』などで人気になり、多数の冠番組を持つ。2024年10月「日本喜劇人協会 11代新会長」に就任。