高石あかり(22)が主演を務めるNHK連続テレビ小説『ばけばけ』の第38回が、11月19日に放送された。このところ最高視聴率を更新するなど勢いがある『ばけばけ』だが、同回は、劇中で強調されたワード《スキップ》がXでトレンド1位となるなど、大いに盛り上がった。

【以下『ばけばけ』ネタバレを含みます】

『ばけばけ』は、日本の民話を『怪談』という名の文学作品へ昇華し世界へ広めた明治時代の小説家・小泉八雲(パトリック・ラフカディオ・ハーン)の妻・小泉セツをモデルにした物語。高石がヒロイン・松野トキを、バストウが、八雲がモデルのレフカダ・ヘブンを演じる。

 同作の世帯視聴率は、初回(9月29日放送)の16.0%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)がピークで、その後は15%台を推移していたが、このところ11月14日放送回が16.1%、同月18日放送回が16.2%と、最高視聴率更新が続いている。

 現在放送中の第8週(11月17日~21日)では、トキがヘブンの女中として関係性を築いていく様子が展開中。18日放送回では、ヘブンがトキに西洋の歩き方「スキップ」を教える“異文化交流”が繰り広げられた。

 そして19日放送回の冒頭では、トキがスキップの練習をしていたところに母・フミ(池脇千鶴/43)や友人・サワ(円井わん/27)がやってきて、一緒にスキップをする展開に。さらに別の場面では、ヘブンの通訳兼英語教師・錦織友一(吉沢亮/31)がへたくそなスキップを披露。

 その一方で、武士の時代を捨てきれない“ラストサムライ”なトキの祖父・勘右衛門(小日向文世/71)は、意外にも見事なスキップを披露。近所の子どもたちに「実に軽やかじゃろう」と得意げに指導する。そこに来た彼らの祖母・タツ(朝加真由美/70)に勘右衛門が挨拶されてデレデレするなど、老いらくの恋のフラグとも取れる描写もあった。

 同回について、錦織役の吉沢は、9月7日開催の『ばけばけ』試写会見で「スキップだけの回もあります。(略)あれとかめちゃくちゃ面白い。楽しみにしていただければ」としていたが、まさに“めちゃくちゃ面白い神回”として視聴者は沸騰。

《朝からお腹を抱えて大爆笑でした。 おじじ様(※小日向)が初見でスキップできたのは、「若い頃から武士としての鍛錬をしてたので、見て動きを覚えて真似ることに慣れていたから」って勝手に思ってるんですけど、そんな解釈でもよろしいでしょうかね?》
《ばけばけのスキップ関連のシーン半分くらいアドリブなんじゃないかと思ってるw》
《朝から錦織さんのスキップで爆笑した。ありがとう、ばけばけ》
《フミ・サワ・トキ「ショートコント!スキップ出来るかな!?」(違)》

 といった、キャスト陣によるスキップ演技の面白さに言及する声が多く寄せられている。

「以前から『ばけばけ』は、アドリブ感のある会話劇や、演技というより演者の素のようなリアクションなども面白さの1つとして注目されていましたが、今回は特にそれが際立っている感がありましたね。ドラマ冒頭で高石さん、池脇さん、円井さんの3人でスキップの“朝練”をしている場面は、本当に面白かったという声が多いです」(女性誌編集者)