■松岡昌宏“独立”『鉄腕DASH』の今後を元キー局Pが解説

 1995年11月にスタートした『鉄腕ダッシュ』。18年5月には山口達也氏(53)が不祥事で番組を降板。21年3月には長瀬智也(47)がTOKIOを脱退し、旧ジャニーズ事務所を退所して番組を卒業。そして、前述のように国分も今年6月に降板。現在は城島茂(54)と松岡とともにSixTONES森本慎太郎(28)、なにわ男子藤原丈一郎(29)などのSTARTO社の若手タレントが出演している。

「同番組はSTARTO社全面協力というイメージが強く、Aぇ!group草間リチャード敬太さん(29)も『鉄腕ダッシュ』で大活躍していましたが、10月4日に公然わいせつの疑いで逮捕されてしまいました。そして、11月20日にはグループからの脱退も発表されましたよね……。

 出演者に次々と不祥事が相次いだ『鉄腕ダッシュ』ですが、老若男女問わず愛されてきた番組ですし、独立後も松岡さんに出演し続けてほしいという視聴者は少なくないですね」(前出のワイドショー関係者)

 松岡の退所報道を受け、

《えー? 松兄スタエン辞めちゃうの? 鉄腕ダッシュは?》
《松岡くんはダッシュ降りる気かな。。》
《松岡くん、退所か…鉄腕ダッシュも下手すれば辞めちゃうかもだな》

 といった声がXに寄せられている。

 STARTO社からの“退所”、独立で松岡の『鉄腕ダッシュ』出演は今後どうなるのか。元テレビ朝日プロデューサーの鎮目博道氏はこう話す。

「松岡さんの独立を受けて、松岡さんが番組から降板する、なんてことがあれば日テレの立場が悪くなるでしょうね。世間からはSTARTO社サイドに忖度したのではないかと見られるわけですからね。

 ジャニー喜多川氏(享年87)の加害問題のときの記者会見でも、退所したタレントは自由に仕事ができるという話がされていましたしね。それが、もしここにきて理由の如何を問わずに松岡さんを外すようなことがあると、日テレは冷ややかな目で見られることになるはずです」(鎮目氏、以下同)

 松岡はこのまま、『鉄腕ダッシュ』への出演を続けるのではないかと鎮目氏は推測する。

「『鉄腕ダッシュ』発で福島県の事業もやっていますからね。自治体案件はSTARTO社にとっても大きい仕事ですし、ただでさえタレント側のトラブルで県のキャンペーンに参加できるTOKIOのメンバーが減っていたわけで、これで番組が終わる、松岡さんが降板となるとさらに福島に迷惑をかけることになってしまいます。そうなるとSTARTO社にとっても日テレにとってもダメージです。

 松岡さんは、現在携わっている大きな仕事の話し合い、“折り合い”がついたからこそ独立を決意したのではないでしょうか」

 松岡は独立後も『鉄腕ダッシュ』に出演し続けると見られるが、やはり変化することも出てくるのだろう。

鎮目博道
テレビプロデューサー。92年テレビ朝日入社。社会部記者、スーパーJチャンネル、報道ステーションなどのディレクターを経てプロデューサーに。ABEMAのサービス立ち上げに参画。「AbemaPrime」初代プロデューサー。2019年独立。テレビ・動画制作、メディア評論など多方面で活動。著書に『アクセス、登録が劇的に増える!「動画制作」プロの仕掛け52』(日本実業出版社)『腐ったテレビに誰がした? 「中の人」による検証と考察』(光文社)