高石あかり(22)主演のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』の第9週「スキップ、ト、ウグイス。」が、11月24日から放送される。17日から放送された第8週「クビノ、カワ、イチマイ。」は、特に大きいハプニングがない週だったが、第35回(14日放送)の平均世帯視聴率が16.2%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)で、番組最高の数字を記録した。
同ドラマは、松江の没落士族の娘・小泉セツと、『怪談』や『知られぬ日本の面影』などの名作文学を残した小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)をモデルにした物語。怪談を愛する松野トキ(高石)が、外国人の夫のレフカダ・ヘブン(トミー・バストウ/34)とともに、何気ない日常の日々を歩んでいく夫婦の姿を描く。
第8週では、トキはヘブンが求めるビアを見つけようと奮闘。錦織(吉沢亮/31)に教えてもらった山橋薬舗で無事にビアを手に入れ、店主・山橋才路(柄本時生/36)と3人でビアで乾杯して酔っ払う。その帰り、ヘブンはトキにスキップを教えるが、トキは初めてのスキップに苦戦。そんなトキの姿に、ヘブンは楽しそうだった。
ある日、錦織が中学校の生徒たちを連れてヘブンの家を訪問する。ヘブンは自分についてのクイズを出すが、錦織だけが正解できなかった。そこで錦織は、ヘブンが大切にしている写真の女性のことを出題するよう求める。しかし、トキはヘブンの気持ちを尊重して錦織を制止。トキの気遣いにヘブンは感謝する……という展開。
トキが洋妾(ラシャメン)になるのを覚悟したり、雨清水家の没落を容赦なく描いた先週にくらべて、安心して見られたコメディ週ではあった。しかし、そのままスキップで押し通すのかと思えば、“人力車をめぐる思い出”と“女性の写真”をきっかけに、ヘブン、トキがお互いに相手を気遣うなど、実は優しさにあふれた週だった。