竹内涼真(32)と夏帆(34)がダブル主演を務めるTBS系火曜ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(『じゃあつく』、夜10時~)。11月25日に第8話が放送される同ドラマは、2025年秋ドラマでトップクラスの人気作として注目を集めている――。

『じゃあつく』は、谷口菜津子氏による発行部数のべ40万部の同名大ヒット漫画(ぶんか社)が原作。本心を隠して料理上手で恋人ファーストな彼女を演じていた山岸鮎美(夏帆)と、「料理は女が作って当たり前!」と思っている、昭和的な価値観の化石男・海老原勝男(竹内)の別れから始まる、後悔と挑戦のロマンスコメディ。

「TBSドラマと言えば『ザ・ロイヤルファミリー』が放送中の『日曜劇場』枠のイメージが強いですが、今期の注目度では『じゃあつく』が上回っている感じですね。視聴率では、特にテレビ界が重視している若年層の数字であるコア視聴率(13~49歳の個人視聴率)が高いですし、何より見逃し配信・TVerのお気に入り登録者数は秋ドラマ断トツ1位ですね」(芸能プロ関係者)

 24日10時現在で『じゃあつく』のTVerお気に入り登録者数は、秋ドラマ1位の167.5万人。2位の日本テレビ系土曜ドラマ『良いこと悪いこと』の登録者数115.9万人を大きく上回る。

 ちなみに、TVer配信中の全ドラマ総合では、『じゃあつく』は2位。1位は菅田将暉(32)主演のフジテレビ系月9ドラマ『ミステリと言う勿れ』(21年1月期)の180.3万人。『ミステリ~』は11月21日から12月24日にかけての過去の全話配信がスタートしたばかりのため、その影響で登録者数が急増したと思われる。

 そして『じゃあつく』は視聴率も良い。第6話(11月11日)の視聴率は世帯8.1%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)、個人4.4%、コア2.8%。特にコア視聴率は、11月3週(10日~16日)に放送されたドラマでは1位である。

「『じゃあつく』は事前の話題性はそれほどでしたが、放送後一気に“面白い”と口コミが広がり人気作に。最新話まで話がダレることもなく、この勢いを最終回まで維持することになりそうですね。

 同作がここまで支持される要因としては、やはり主演の竹内さんの存在が大きいでしょうね。竹内さんの、高い演技力から繰り出される主人公・勝男の“ダメ男ぶり”が話題となり、第1話がSNSで大バズリしたことが、現在までの人気につながっている感じですよね」(前同)

 序盤の勝男は自炊したこともないのに、鮎美(夏帆)の手料理に「全体的におかずが茶色すぎるかな?」と自称“アドバイス”をしたり、破局後の合コンで、ルーで作るカレーのことを「あ、じゃあ野菜切るだけだフハハ。それ、料理って言わないから!」と言ったり、問題発言を連発。あまりにもリアルな演技が視聴者から《ウザすぎて笑う》《好感度捨てたのかな》《素の竹内まで嫌いになりそう》という声も上がった。

 しかし、破局を機に自分の間違いに気づき、改善していく姿、非を認めたら素直に謝る性根の良さなどを見せたことで、視聴者からの評価は右肩上がり。《応援したい》《竹内君の演技がまた泣かせる》といった声も多く寄せられ、今クールの連ドラ屈指の愛され主人公になった。

 勝男が人気キャラになった背景には竹内の“プロデュース”もあると言われているという。

「竹内さんは、同ドラマのオファーを受けた際、“どうしたらこのドラマを視聴者に面白く見てもらえるか?”を徹底的に考えて、制作サイドと話し合ったといいます。自分がどう見えるかなどはいっさい考えずに、とにかく“視聴者を楽しませること”を一番に考えたそうで。その結果が、特に序盤は俳優としての好感度を捨てたかのような、“化石男”の勝男だったということですよね」(前同)